「カモミール・ジャーマン精油」の効果効能 利用法 婦人科系トラブルに 薬に頼らず健康に

可憐で濃厚な香りの中に、少しぴりっとしたスパイシーさがある「カモミール・ジャーマン精油(アロマオイル・エッセンシャルオイル)」。

婦人科系のトラブル解消にも古くから民間療法として用いられてきました。

目次

カモミール・ジャーマン(Chamomile German)とは?

カモミール・ジャーマンは、ヨーロッパ及びアジア北部が原産で、キク科の一年草です。

弱った植物の近くにカモミールを植えると、元気を取り戻すと言われ、「植物のお医者さん」とも呼ばれています。

精油はややスパイシーな香りが特徴で、ハーブティーとしても親しまれています。

古くから民間療法に使われており、特に婦人科系トラブルの解消にも使われてきました。

また、炎症を抑える成分を含んでいるため、スキンケアにも適しています。

蒸留することでカマズレンという成分が増し、精油は濃紺色をしています。

安眠の薬「カモミール」

学名Matricaria chamomilla
科名キク科
原産地エジプト、ハンガリー、ドイツ、フランスなど
精油の抽出部位
精油の抽出方法水蒸気蒸留法
ノートミドル
香りの強さ

カモミール・ジャーマンの効果効能

主な成分ビザボロールオキサイドA、αビザボロール、βファルネッセン、カマズレン
主な作用エモリエント、強肝、強壮、駆風、解熱、健胃、抗アレルギー、抗うつ、抗炎症、消化促進、消毒、鎮痙、鎮静、鎮痛、通経、発汗、癒傷、利尿

この精油の有効成分カマズレンは、植物中には存在せず、花にあるマトリシンが加熱などで分解され、蒸留中に生じます。

婦人科系・消化器系の不調に

通経作用があるため、月経痛の緩和、月経周期の調整に役立ちます。

粘膜を保護して胃壁を修復する働きがあり、弱った胃を癒す効果があります。

消化促進作用や鎮痛作用があるため、腹痛や胃痛、消化促進による下痢などにも効果的です。

ニキビや肌荒れなどの肌トラブルに

優れた抗炎症作用や癒傷作用があるので、ニキビなどの肌トラブルに効果を発揮します。止痒作用があり、かゆみを伴う乾燥肌のケアにも効果があります。

また、皮膚を再生を促し、硬くなってしまった皮膚を柔らかくし、弾力のある肌へと導きます。

カモミール配合の化粧品、ヘアケア、ボディーケア商品がたくさん販売されています。

ストレスがたまっているときに

鎮静作用があるため、不安や緊張、怒り、恐怖などの感情を緩和してくれます。

たまったストレスから心を解放し、安定した精神状態へ導きます。忍耐強くなりたいときにも力を発揮します。

ストレスで眠れないときにもおすすめの精油です。

おすすめの使用法

  • 芳香浴
  • 入浴
  • トリートメント
  • ヘアケア
  • スキンケア

精油を効果的に使うには

相性の良い精油

婦人科系の悩みには、ゼラニウムクラリセージイランイランをブレンドすると効果が高まります。

消化器系の不調には柑橘系がおすすめです。

かゆみを伴う皮膚トラブルにはメリッサとのブレンドが良いでしょう。

注意事項・禁忌事項

衣類などにつけると洗っても落ちないことがあります。

妊娠初期は芳香浴以外の使用は避けましょう。

キク科のアレルギーがある方はパッチテストをするなどして注意しましょう。

精油の選び方・注意事項・禁忌事項

参考引用文献:これ1冊できちんとわかるアロマテラピー 梅原亜也子著

※ここに掲載されている内容は専門書などを参考に取りまとめた情報です。植物の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。あくまでも自己責任において使用をお願いいたします。使用に不安のある方は専門家や専門医に相談することをお勧めいたします。妊娠中、授乳中、小さな子ども、持病がある方、その他心配なことがある方は注意が必要です。

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