「カモミール・ローマン精油」の効果効能 利用法 子どもの就寝時、癇癪に 薬に頼らず健康に

青リンゴに似た甘酸っぱいフルーティーな香りが特徴の「カモミール・ローマン精油(アロマオイル・エッセンシャルオイル)」。

作用が穏やかなため、子どもにも安心して利用でき、子どもの就寝時や、情緒不安定、かんしゃくなどにも有効です。

目次

カモミール・ローマン(Chamomile Roman)とは?

カモミール・ローマンは、生命力の強い多年草で、花だけでなく葉や茎にも香りがあります。

フランスやハンガリーなどが産地で、ヨーロッパの田舎では、道端や水田のあぜ道などに広く自生しています。

カモミールを弱った植物の近くに植えると、元気を取り戻すと言われ、「植物のお医者さん」とも呼ばれています。

踏んだ時には、青りんごのような甘酸っぱい香りが楽しめます。

カモミールには、カマズレン(アズレン)という優れた物質が含まれていますが、含有量はカモミール・ローマンのほうが、カモミール・ジャーマンよりも少なくなっています。

お子様に対して使用する場合は、より作用が穏やかなカモミール・ローマンのほうが適しています。

安眠の薬「カモミール」

学名Anthemis nobilis
科名キク科
精油の抽出部位
精油の抽出方法水蒸気蒸留法
主な産地フランス、ハンガリー、モロッコ、南アフリカなど
香りの系統フローラル
ノートミドル
香りの強さ中~強

カモミール・ローマンの効果効能

主な成分アンジェリカ酸イソブチル、アンジェリカ酸イソアミル、ピノカルボン、アンジェリカ酸メチル、アンジェリカ酸-2-メチルブチル、イソブチル酸イソアミル、イソアミル酸イソブチルなど
主な作用エモリエント、強肝、強壮、駆風、解熱、健胃、抗アレルギー、抗うつ、抗炎症、消化促進、消毒、鎮痙、鎮静、鎮痛、通経、発汗、癒傷、利尿

アンゼリカ酸は鎮静作用があり、不眠解消に効果があります。

ピノカルボンには、傷跡を目立たなくする作用があります。

痛み全般に、女性特有の症状、花粉症にも

腹痛、頭痛、歯痛などさまざまな痛みに効果があります。

鎮痙、消化促進などの作用により、下痢や嘔吐などの胃腸の不調も改善してくれます。

弱い通経作用もあるため、月経不順や更年期障害の改善にも有効です。

抗アレルギー作用があるため、アレルギー性鼻炎や花粉症の緩和にも役立ちます。

精神的ダメージを受けたとき

鎮静作用により、中枢神経を鎮静し、外からの刺激を一時的に遮断して感覚を麻痺させ、心のバランスが整うように導きます。

精神的にダメージを受けている時にも有効で、不安や緊張、怒り、恐怖の感情をほぐして、心を深く落ち着かせてくれる力があります。

ストレスによる摂食障害や頭痛、腹痛のほか、子供が寝付かなかったり、かんしゃくを起こしたりしている時にも有効です。

アトピーやじんましんに

抗アレルギー作用とかゆみを抑える作用により、蕁麻疹やアトピー性皮膚炎など、肌のトラブルを緩和してくれます。

皮膚の代謝を高める働きもするため、シミやソバカスの気になる人にもおすすめの精油です。

おすすめの使用法

  • 芳香浴
  • 入浴
  • トリートメント
  • ヘアケア
  • スキンケア

精油を効果的に使うには

相性の良い精油

クラリセージやローズオットー、ジャスミンなどとのブレンドは婦人科系の悩みを解消するのに適しています。

ラベンダーとのブレンドは、リラックス効果が高まります。

柑橘系とのブレンドもよく合います。

注意事項・禁忌事項

妊娠初期は芳香浴以外の使用は避けましょう。

内精神薬や鎮静剤、睡眠薬との併用は、中枢神経への鎮静作用を強くしすぎてしまうことがあるので、避けるようにしましょう。

キク科アレルギーの方は注意が必要です。

精油の選び方・注意事項・禁忌事項

参考引用文献:これ1冊できちんとわかるアロマテラピー 梅原亜也子著

※ここに掲載されている内容は専門書などを参考に取りまとめた情報です。植物の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。あくまでも自己責任において使用をお願いいたします。使用に不安のある方は専門家や専門医に相談することをお勧めいたします。妊娠中、授乳中、小さな子ども、持病がある方、その他心配なことがある方は注意が必要です。

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