風邪予防や抑うつ作用「レモンバーム(メリッサ)」の効果効能

夏の終わりに蜜のある花を咲かせる、レモンによく似た香りを持つ「レモンバーム」。

この花がミツバチを引き寄せることからギリシャ語で「ミツバチ」を意味する「メリッサ」という別名を持ちます。

利用法としては、風邪予防や抑うつ効果があるハーブティをはじめ、生葉をサラダやお菓子といった食用に、乾燥させポプリにとさまざまな用途で親しまれています。

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目次

レモンバーム(メリッサ)とは?

鮮やかな緑色の葉は卵形から心形で、白やピンク、黄色をおびた小さな花が束生します。

古くは古代ローマ時代、主要な糖源としてハチミツ採取のために栽培されており、

今日では世界中の庭で栽培されています。

養蜂用のレモンバームの花には豊かな蜜があり、最高品質のハチミツとなります。

学名Melissa officinalis
和名セイヨウヤマハッカ
分類シソ科
原産地南ヨーロッパ
使用部分葉、花
効能食欲増進、消化促進、強壮、発汗、鎮痛、抗うつ、抗炎症など

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レモンバームの効果効能

リラックス効果、不眠改善

レモンバームにはシトラールなどの鎮静作用がある成分が含まれ、さらにβ-カリオフィレンという天然の精神安定作用がある成分も含まれています。

そのため、抑うつ作用があると考えられており、イライラや不安、気分の落ち込みなどの、不安定な気持ちを緩和しリラックス効果を得ることができます。

11世紀に出版された薬草辞典「医学規範(カノーン)」にも「心を明るくし、陽気にさせる。さらに生気を高める」と記されています。

また、精神を安定させるため、不眠症にも効果があると言われています。

生理不順や更年期障害など、女性特有の症状に

レモンバームにはβ-カリオフィレンという天然の精神安定作用がある成分を含むため、ストレスからくるホルモンバランスの乱れを整える自律神経調整作用があります。

そのため、生理不順、PMS(月経前症候群)、更年期障害などの女性特有の症状を緩和します。

頭痛、めまい、耳鳴りなどの不調に

鎮静作用や抑うつ作用があるレモンバーム。そのため、ストレスや自律神経の乱れからくる頭痛、めまい、耳鳴り、などの症状を和らげてくれます。

認知症、パーキンソン病に

最近の研究で、レモンバームの成分には酸化ストレスとDNAの損傷を抑える作用があり、放射線によるダメージを改善する作用があることが報告されました。

まだ研究段階ですが、認知症やバセドウ病、パーキンソン病にも作用することも発表されています。

風邪やインフルエンザ、感染症、気管支炎に

レモンバームには発汗作用があり、熱を下げる作用があります。また、鎮痙作用があるため気管支の痙攣を抑えるため気管支炎や喘息にも有効です。

さらに抗菌作用、抗ウイルス作用もあるため風邪やインフルエンザ、感染症の予防にも効果があると言われています。

アンチエイジング、生活習慣病予防、アレルギー緩和

レモンバームにはロズマリン酸という成分が含まれています。

その成分は活性酸素を分解し抗酸化作用があるため、アンチエイジング、生活習慣病の予防、アレルギーの緩和に効果があると言われています。

肝・胃・腸の機能を高める

レモンバームには鎮痙や消化促進作用があります。

肝・胃・腸の機能を高めるため、神経系の消化不良や胃痛などを改善し、胃の調子を整え、吐き気、鼓腸に有効だと言われています。

冷え性改善、ダイエットに

発汗作用があるレモンバームは、冷え性を改善し、代謝が上げることによりダイエットにも効果があると言われています。

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注意点

妊娠中、授乳中、乳幼児、敏感肌、前立腺肥大症、緑内障のある方は使用は避けてください。

希釈濃度は必ず1%以下にしましょう。

その他心配なことがある方は医師に相談するようにしましょう。

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まとめ

レモンバームにはたくさんの効果効能があることがわかりました。

昔からリラックス作用があると考えられ、寿命を伸ばし若返りの媚薬として重宝されてきました。

今日でも、放射線によるダメージを改善する作用や認知症の予防効果が発見されるなど、注目を集めているハーブの1つです。

あなたもハーブティーを楽しんだり、アロマディフューザーなどで芳香浴することで、日々の疲れを癒してみてはいかがでしょうか?

参考文献:はじめてのハーブ手帖 株式会社エディング企画編集

※ここに掲載されている内容は専門書などを参考に取りまとめた情報です。植物の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。あくまでも自己責任において使用をお願いいたします。使用に不安のある方は専門家や専門医に相談することをお勧めいたします。妊娠中、授乳中、小さな子ども、持病がある方、その他心配なことがある方は注意が必要です。

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