【クチナシ酒の作り方】消炎・利尿・精神安定・強壮・美容に クチナシの利用方法
美しい白い花で甘い香りがするクチナシで「クチナシ酒」を作ってみました。
目次
クチナシとは?
クチナシ(梔子 、巵子、支子、学名: Gardenia jasminoides)の名前は「口無し」を意味していると言います。 実が熟しても自然に割れないことに 由来しているとも言われています。
香りのよい白い花で知られていますが、花だけでなく果実も生薬として薬用として用いられるほか、着色料などとしての使い方があります。
生薬名を山梔子(クチナシの実)といい、消炎・利尿の薬とされていますし、
その他、疲労回復、強壮、健胃の他、精神安定、安眠、美容にも効果があると考えられています。
学名 | Gardenia |
科名属名 | アカネ科クチナシ属 |
別名 | ガーデニア、ヤエクチナシ(八重梔子)、センプク、ケープジャスミンなど |
生薬名 | 山梔子(サンシシ) |
国内分布域 | 本州(静岡以西)、四国、九州、沖縄 |
利用部位 | 花、果実 |
利用法 | 薬用、食用、茶用 |
「クチナシ酒」の作り方
そんなクチナシを酒につけて有効成分を抽出した「クチナシ酒」の作り方をご紹介します。
用意するもの
クチナシの花 | 適量 |
氷砂糖 | 花の半量か同量 |
35度以上のホワイトリカー | 花と氷砂糖が完全に浸る量 |
保存瓶(あらかじめ煮沸消毒する) |
※ホワイトリカーはウォッカや焼酎などでも代用可能です。
作り方
① 摘んできたクチナシの花を綺麗に洗い乾かします。花びらが重なった部分なども丁寧に洗います。
② あらかじめ煮沸消毒しておいた保存瓶に①を入れて氷砂糖も入れます。
③ 花と氷砂糖が完全に浸るまで35度以上のホワイトリカーを注ぎます。
④ 蓋をして1か月以上冷暗所で保存します。※3か月以上保存するとまろやかになると言われています。
香り豊かな琥珀色のお酒が出来上がります。
そのまま飲むとアルコール度数が高いので、氷、水、炭酸水で割って飲むのがお勧めです。
他の利用方法
クチナシ茶
花を乾燥させて花茶を作ることができます。ジャスミンに似た香りを楽しむことができます。
また、乾燥させた果実に熱湯を注いで飲用しても良いでしょう。
花をいただく
花びらをそのままに天ぷらにしていただいたり、さっとゆでて酢の物にするのも良いでしょう。
酢の物はぬめりが出ておいしく熟睡することができます。
生あるいは湯通ししてサラダにいれてもコリコリとした歯触りが楽しめます。
米と小豆を良く煮てから、クチナシの花と砂糖を入れた粥もおいしいです。
代表的なクチナシ(生薬:サンシシ)の効果効能
炎症を抑える | 代表的な効能は炎症をおさえることです。口内炎や肝炎、かゆみなどの症状に有効といわれ、茵蔯蒿湯(インチンコウトウ)などの漢方薬に配合されています。民間薬ではサンシシ末で湿布薬を作り、捻挫や腰痛などの外傷に使用されます。 |
熱を抑える | 熱を冷ます効果があります。熱をもつことでおこる精神不安や不眠などの症状に対して、生薬のサンシシを含む黄連解毒湯(オウレンゲドクトウ)、温清飲(ウンセイイン)が効果的といわれます。ひびやしもやけにすりこむのも使い方のひとつです。 |
精神を安定させる | ストレスなどによってイライラした心や神経を鎮め、不安や不眠に悩む場合に有効といわれます。神経が高ぶって眠れないなどの悩みに対して、安眠を導くといわれるクコの実の摂取がおすすめです。 |
出典:BOTANICA
参考引用文献:大地の薬箱 食べる薬草事典 春夏秋冬・身近な草木75種 村上光太郎著
※ここに掲載されている内容は専門書などを参考に取りまとめた情報です。植物の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。あくまでも自己責任において使用をお願いいたします。使用に不安のある方は専門家や専門医に相談することをお勧めいたします。妊娠中、授乳中、小さな子ども、持病がある方、その他心配なことがある方は注意が必要です。多量の摂取するのはやめましょう。