「クラリセージ」効果効能 幸福感をもたらし女性特有の悩みを解消 薬に頼らず健康に

すっきりした香りにナッツのような甘味を含む香りが特徴のクラリセージ。

その深みのある香りは、幸福感や陶酔感をもたらし、女性の悩みを解消してくれるといわれています。

 

 

目次

クラリセージとは?

古くから薬用、香料、観賞用として利用されてきた、南フランスが原産のクラリセージ。

中世ヨーロッパでは、種から採れる粘液を目の清浄に使っていました。

オニサルビアとも呼ばれる一、二年草で、葉は対生で鋸歯があり軟毛が生じています。花は白または薄紫で円錐花序に多数つけます。

花穂と葉は強い香りがあるため精油を採取します。

 

学名Salvia sclarea
別名オニサルビア、オクルスクリスティ
原産地ヨーロッパ、中央アジア
科名シソ科
抽出部分花、葉

 

 

クラリセージの効果効能

主な成分酢酸リナリル、リナロール、ゲルマクレンD、αテルピネオール、スクラレオール
主な作用強壮、駆風、血圧降下、健胃、抗うつ、抗ウイルス、抗炎症、催淫、殺菌、子宮強壮、消化促進、消毒、鎮痙、鎮静、鎮痛、通経、デオドラント、ホルモン調整

 

 

女性特有の悩みや、高血圧、頭痛、肩こり、筋肉痛にも

クラリセージには 女性ホルモンの分泌を整える(エストロゲン様作用)ため、通経作用があります。更年期障害やPMS、月経不順などの症状を和らげるのに有効です。

妊娠中は禁忌の精油ですが、出産時に用いれば、分娩を促進し、痛みを和らげる効果があるといわれています。出産時にこの精油を用いるクリニックもあります。

血圧降下作用や鎮痛作用があるため、高血圧や肩こり、筋肉痛、頭痛の緩和に役立ちます。

 

フケなどの頭皮トラブル・育毛促進・美肌にも

皮脂バランスを調節する作用があるため、過剰な皮脂やフケを抑えるのに効果を発揮します。また、髪の成長を促進する効果もあります。

皮脂のバランスを整える作用に加え抗菌効果があるので、にきび肌や脂性肌のお手入れにも役立ち、ホルモンバランスが整うため肌ツヤもよくなり美肌効果も期待できます。

 

精神的混乱や強い緊張を抱えているときに

鎮静作用と精神を高揚させる作用があるため、ヒステリーやパニックなどを鎮めるとともに、気持ちを高揚させ、幸福感や陶酔感をもたらします。抑うつ状態のときや五月病のときにも役立ちます。

不安やストレスをほぐし、落ち込んだ気持ちを癒してくれる効果があるため、睡眠導入にもおすすめです。

 

 

おすすめの使用法

  • 芳香浴
  • 入浴
  • トリートメント
  • ヘアケア
  • スキンケア

 

相性の良い精油

  • 女性特有の不調には、同じくホルモンバランスを整える効果があるゼラニウムと合わせると良いでしょう。
  • リラックス効果を高めるには、ラベンダー、サイプレス、フランキンセンス、ベチバーなどがおすすめです。

 

フケが気になるとき

お手持ちのシャンプー(無香料がおすすめ)にクラリセージの精油(アロマオイル)を数滴加えて洗髪してみましょう。

皮脂バランスを調節する作用があるため、過剰な皮脂やフケを抑えるのに効果を発揮します。また、クラリセージには髪の成長を促す効果もありますよ。

 

 

月経前のむくみには?

月経前のむくみが気になる方は、クラリセージに、同じく女性ホルモンに作用し、リンパや血行も促進するゼラニウムをオイルにブレンドし、マッサージしてみましょう。

クラリセージの精油1~2滴くらい
ゼラニウムの精油2~4滴くらい
キャリアオイル(ホホバオイル、グレープシードオイルなどがおすすめ)30mlくらい
容器(遮光瓶がよいでしょう) 

 

【作り方】

キャリアオイルを容器に入れ、精油をたらし混ぜ合わせます。

冷暗所で保存し、一か月以内に使い切りましょう。

※パッチテスト後の使用をおすすめします。トラブルがあった場合は使用をやめ医師に相談するようにしましょう。

 

ゼラニウムの効果効能はこちら

 

注意事項・禁忌事項

  • 女性ホルモン様作用があるため、出産時以外の妊婦は使用を避けましょう。
  • 乳腺炎、乳がん患者は使用を控えましょう。
  • ホルモン治療中は使用を避けましょう。
  • 集中力が欠如することがあるので、使用後の車の運転は避けましょう。
  • アルコール飲用時は悪酔いの可能性があります。

 

ハーブ・薬草を使うときの注意点はこちら

 

 

参考引用文献:ハーブのすべてがわかる事典 ジャパンハーブソサエティー著、これ1冊できちんとわかるアロマテラピー 梅原亜也子著

※ここに掲載されている内容は専門書などを参考に取りまとめた情報です。植物の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。あくまでも自己責任において使用をお願いいたします。使用に不安のある方は専門家や専門医に相談することをお勧めいたします。妊娠中、授乳中、小さな子ども、持病がある方、その他心配なことがある方は注意が必要です。

 

 

 

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