【ドクダミ酒の作り方】効果効能 アトピー・便秘解消に 薬に頼らず健康に

昔から十薬と呼ばれ民間療法(自然療法)で重宝されてきたドクダミを使って「ドクダミ酒」を作りました。

目次

ドクダミとは?

湿気のある半日陰に良く生える多年草で、独特の匂いがあるドクダミ。

日本では江戸時代から民間薬として利用され始め、毒消しの作用があるため、「ドクダミ」と名付けられました。

独特の強い匂いと相まって雑草として嫌われていますが、ゲンノショウコ・センブリとともに日本の三大民間薬の一つに数えられ、内服薬・外用薬として用いられる薬草でもあります。

5月から8月頃白い花を咲かせ、花言葉は「野生」「白い追憶」です。

学名Houttuynia cordata
生薬名十薬
属名ドクダミ属
国内分布域本州、四国、九州、沖縄
薬効便通、消炎など
利用法薬用、食用、浴用

ドクダミの効果効能

便秘解消・毒出しに食事の偏り、繊維質不足などが原因の便秘に。腸の調子を整えて便の排出をスムーズにします。

お茶として煎じて飲むと毒を排出しお通じが良くなります。

ただし、ドクダミに含まれているクエルシトリンには便を柔らかくする作用があるため、人によっては下痢っぽくなることもあります。

打ち身や傷にドクダミに含まれている特別なクロロフィルは、殺菌力や浄血力に優れ、止血もしてくれます。

打ち身や傷があるとき、患部を良く洗ってから生のまま揉んだドクダミの汁をつけると、腫れが引いていきます。また、打ち身がある場合はドクダミの青葉があるうちに摘んで干しておき、お風呂にいれてドクダミ風呂にしてもいいでしょう。

肌荒れやアトピーにドクダミにはデカノイルアセトアルデヒドやクエルシトリンが多く含まれているため毒素排出作用があります。

そのため、血流を良くし不要なものを流す作用があり、ニキビや吹き出物などの肌荒れを防ぐ効果があります。

ドクダミをお風呂にいれてドクダミ風呂にすると、肌荒れ、アトピー性皮膚炎、白癬菌の予防にもなり、葉を乾燥させたものを煎じて飲むと、ニキビなどの肌荒れに効果があります。

水虫の治療に生のドクダミの葉のにおいには(乾燥すればにおいがきえます)、デカノイルアセトアルデヒドやラウリールアルデヒドが含まれて、この成分には強い抗菌性や抗かび性があります。そのため、水虫の治療に使われることもあります。

生の葉を患部にすり込めば菌の発育を阻止してくれます。

生活習慣病の予防にドクダミには毛細血管を強くしたり、血圧をコントロールする作用などがあり、動脈硬化、高血圧、脳卒中、心臓病、脳梗塞などの生活習慣病の予防に効果があると言われています。

 

ドクダミの採取法

ドクダミは野山や空き地、住宅周辺や道ばたなどいたる所に自生し、半日陰の場所を好みます。

5月の花が咲くころのドクダミがより多くの有効成分が含まれていると言われたり、

7月下旬の土用の丑の日の前後が、ドクダミの採取に適していると言われたりしますが、

夏の間で、白い花が咲く5月~8月の時期でしたら採取に適しています。

花が咲く季節はドクダミの有効成分が最も高まる時期で、この季節にははびこるように群生しだすので、そこを一気に刈り取るのがおすすめです。

ドクダミを採取するときは、根から掘り起こさずに、地面から少し上の部分を摘み取ります。

交通量が多く排気ガスの心配があるものや農薬や除草薬がかかっている場所での採取は避けたほうがいいでしょう。

ドクダミ酒の作り方

ドクダミは独特な臭いがあり、ドクダミ酒をつくっても青臭くて飲みにくい場合があります。

しかしドクダミを乾燥させることでその臭いが和らぎ、さらに長期間保存することで柔らかい香りの「ドクダミ酒」が出来上がります。

とても簡単に作ることができるので、ぜひお試しください。

材料

ドクダミ適量
35度以上のホワイトリカー(焼酎やウォッカでも良い)適量

作り方

排気ガスや除草剤などで汚染されていないドクダミを採取します。

きれいに洗い2~3週間乾燥させます。乾燥させないといつまでも独特な臭いが残ってしまいます。※5月~8月の花が咲くころのドクダミが、有効成分を多く含むと言われています。

乾燥できたドクダミを、煮沸消毒ししっかり乾燥させた保存容器に詰め込みます。

35度以上のホワイトリカーをひたひたになるまで注ぎます。

蓋をして冷暗所で保存します。

無色だった液体にドクダミの有効成分が抽出され琥珀色になっていきます。

約2週間で飲むことができますが、3か月以上置いたほうが効果が高くなります。また、3か月くらいだと「ツン」とした刺激臭が残っていますが、半年以上置くと柔らかい香りになります。

飲んでみよう

私は約半年置いてから飲んでみました。

お味はというと、テキーラのような少し洋風なお味がする気がします。

原液だとアルコール度数が高いので、水などで割って飲むのがお勧めです。

1日50mlくらいが適量で飲み過ぎに注意して下さい。

また、美肌のためにドクダミ酒を適量お風呂に入れて入浴するのもお勧めです。

注意点

腎機能が正常であれば、普段の食事からのカリウム摂取によって代謝異常(高カリウム血症)を起こすことはない。したがって、耐容上限量は設定されていない。CKD では、ステージが進むにつれ腎臓からのカリウム排泄量が減少し、また代謝性アシドーシスの合併によって高カリウム血症(血清カリウム値 5.5 mEq/L 以上)を起こす頻度が上昇する。

厚生労働省データベースより引用

ドクダミは、ひどい副作用はないと報告されていますが、厚生労働省からは上記の報告が上がっています。

また、便をやわらかくする作用があるため、人によっては下痢っぽくなることもあります。

※ここに掲載されている内容は専門書などを参考に取りまとめた情報です。植物の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。あくまでも自己責任において使用をお願いいたします。使用に不安のある方は専門家や専門医に相談することをお勧めいたします。妊娠中、授乳中、小さな子ども、持病がある方、その他心配なことがある方は注意が必要です。

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