【ビワ(枇杷)の葉エキス】の作り方 ビワの葉療法の歴史と効果効能 薬に頼らず健康に
古来から民間療法(自然療法)に使われていた「ビワの葉」。
ここでは、ビワの葉療法の歴史やビワの葉エキスの作り方・活用方法・効果効能をご紹介しています。
目次
ビワの葉療法の歴史
古くから「大薬王樹」と呼ばれ、民間療法に活用されてきたビワの木。
ビワの原産地は中国南部やインドと言われており、昔からビワの葉にはすばらしい薬効や癒し効果があると伝えられてきました。
日本に本格的に伝わったのは奈良時代。
中国から来た鑑真和尚によりビワの葉療法の知識が伝えられ、仏教医学のひとつとして全国に広まりました。
その後江戸時代には、「枇杷葉湯」という飲み薬として京都や江戸で人気を得るようになり、暑気あたり、日射病、食あたりなどを予防する清涼剤として庶民に親しまれてきました。
また、ビワの葉は皮膚炎の治療や美容の入浴剤としても活用されており、現代の医療にも繋がっています。
そして現代、岡山大学薬学部の吉田隆志教授らの研究で、ビワの葉からがんに対する薬効のある抗がん物質があることが発見されました。
その化学構造を特定すると共に、薬理作用を解明したことが、平成14年2月15日の日刊工業新聞で報じられました。
最近ではビワの葉の効用が注目され、一部の病院やクリニックでも「ビワの葉療法」が取り入れられるようになっています。
ビワの葉の効果効能
- 咳止め、喘息の改善
- 肌トラブル・火傷・痒み・傷などの緩和
- 虫除け・殺菌・消毒
- デトックス・ダイエット効果
- 骨粗鬆症の予防
- 花粉症などのアレルギーの対策
- ガンなどの現代病予防 など
ビワの葉エキスの作り方
用意するもの
ビワの葉 | 好きなだけ |
35度以上のホワイトリカー | 好きなだけ |
保存容器 |
※沢山作りたい方は、ホワイトリカー1.8ℓ、ビワの葉120g 、材料がすべて入る大きな保存容器
作り方
① ビワの葉を風通しの良いところで、水分がなくなるまでカラカラに乾燥させます。
② 乾燥したビワの葉を小さく切ります。
③ 保存容器に切ったビワの葉を入れ、ホワイトリカーをひたひたになるまで注ぎ入れます。
④ 常温で夏場は約2か月、冬場は約4か月保存します。
たまに容器を振って混ぜ、葉の色が茶色になってきたら、濾して葉を取り出し、
エキスを保存容器に入れて保存します。
酒に漬け込んでいるので、腐らずに長期間の保存が可能です。
※取り出した葉は、布袋などに入れお風呂の入浴剤として使用しました。
「ビワの葉エキス」の使用方法
飲用する
1日盃1杯を目安に飲用します。水などで割って飲むと個人的には飲みやすくなります。
また、ビワの葉エキスは水で薄めてうがいをすると、咳止め、喘息、口内炎、傷などに効果があります。
温湿布(ビワ葉エキス湿布法)
洗面器に熱めのお湯をはり、タオルやガーゼを浸し、固く絞ります。絞ったタオルにビワの葉エキスを数滴ふりかけて浸み込ませます。
患部にエキスの浸み込んだタオルを当てます。その上からラップをかぶせ、カイロを乗せ、タオルケットで保温します。
血流がよくなりとても温まり、鎮痛などに効果が期待できます。
ビワ葉エキスにかぶれを起こしてしまう体質の人もいますので、パッチテストなどを忘れずに行いましょう。
塗布法
口内炎、歯槽膿漏、のどの腫れや痛みといった口の中の症状に、エキスを3、4倍に薄めて患部に塗布します。
肌荒れ、あせも、にきび、すり傷、虫きされ、かぶれ、水虫などの肌トラブルには、キャスターオイルに少量エキスを混ぜ、気になるところに塗布します。
また、ビワの葉エキスの化粧水を手作りするのも良いと思います。
※刺激が強い場合があるため、パッチテストを行いましょう。
【ビワの葉化粧水】の作り方
【用意するもの】 | |
ビワの葉エキス | 10mL |
精製水 | 40mL |
グリセリン | 少々(約0.5mL) |
保存容器 |
【作り方】
保存容器にすべての材料を入れてよく振れば完成です。
消毒・消臭・虫よけ
百円ショップなどに売っているスプレーボトルに、ビワの葉エキスと精製水を入れて、消毒・消毒・虫よけスプレーとして利用します。
自然な成分のため、安心して利用することができます。
「ビワの葉スプレー」の作り方
【用意するもの】 | |
ビワの葉エキス | 好きなだけ |
精製水 | 好きなだけ |
スプレーボトル |
【作り方】
スプレーボトルにすべての材料を入れてよく振れば完成です。個人的にはエキスと精製水は1対5の割合にしています。
入浴剤
お風呂にお湯を張り、ビワの葉エキスを数滴入れます。
肌荒れ、アトピー性皮膚炎、あせも、切り傷などに効果が期待できます。
※ここに掲載されている内容は専門書などを参考に取りまとめた情報です。植物の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。あくまでも自己責任において使用をお願いいたします。使用に不安のある方は専門家や専門医に相談することをお勧めいたします。妊娠中、授乳中、小さな子ども、持病がある方、その他心配なことがある方は注意が必要です。多量の摂取するのはやめましょう。