「ベルガモット精油」の効果効能 利用法 胃腸トラブルに 薬に頼らず健康に
ベルガモットとは、アールグレイ紅茶やアロマオイルの香りづけに利用される柑橘系のハーブです。
清々しく花のような甘さのある香りは、他の香りをよくなじむため、オーデコロンの原料としてもよく利用されています。
今回は、そんなベルガモット精油(エッセンシャルオイル・アロマオイル)の効能や相性の良い香りをご紹介します。
目次
ベルガモット(Bergamot)とは?
紅茶のアールグレイの香りづけに使われているベルガモットは、温暖な気候に育つ常緑高木で4m程の高さにまで成長し、白い花を咲かせます。
オレンジに似た果実をつけますが、その実には苦みがあり、食用には向いていません。
コロンブスがカナリア諸島で発見し、スペインとイタリアに広めたといわれています。
長い間イタリアの民間療法では、熱冷ましに用いられてきたようです。
精油(アロマオイル・エッセンシャルオイル)は主に完熟前の実の果皮から作られ、花のような甘味を含み、ビターな柑橘系の香りがします。
ほとんどの精油の香りは、人によって好き嫌いが分かれますが、ベルガモットの香りを嫌いな人はまずいません。
学名 | Citrus bergamia |
科名 | ミカン科 |
精油の抽出部位 | 果皮 |
精油の抽出方法 | 圧搾法 |
主な産地 | イタリア、チュニジア、モロッコなど |
ノート | トップ |
香りの強さ | 弱 |
ベルガモット精油の効果効能
主な成分 | リモネン、酢酸リナリル、リナロール、y-テルピネンなど |
主な作用 | 強壮、去痰、駆風、解熱、健胃、抗うつ、抗ウイルス、殺菌、殺真菌、殺虫、消化促進、消毒、鎮痙、鎮静、鎮痛、デオドラント、癒傷 |
消化器系の不調を改善
消化促進作用、駆風作用、鎮痙作用などがあり、消化器系の多くの不調を緩和するといわれています。また、便秘や下痢を改善してくれます。
特に神経性の胃腸トラブルに優れた効果を発揮します。
食欲を調整する作用もあるため、ストレスによる食欲不振や食べすぎを解消するのにも有効です。
憂鬱な気持ちを改善
鎮静作用と気分を高揚させてくれる作用があります。
怒りや不安、ストレスなどの負の感情を抑え、心を癒してくれます。
頑張りすぎてしまっているときにおすすめで、ストレスによる不眠も解消するといわれています。
ニキビや吹き出物・湿疹が気になる時に
消毒作用があるため、ニキビや吹き出物、湿疹などの肌トラブルを改善してくれます。
中でもストレスによる肌荒れに強い効果を発揮します。
頭皮が脂っぽく、フケが目立つときにもおすすめです。
防虫効果もあり、虫よけとして利用されることもあります。
※光毒性が強いため、皮膚につけた場合は、日光や紫外線を12時間避けましょう。(光毒性を除いたベンガプテンフリーのものもあります。)
おすすめの使用法
- 芳香浴
- 入浴
- トリートメント
- ヘアケア
- スキンケア
相性の良い精油
頑張りすぎてしまう方には、リラックス効果を高めるラベンダーやゼラニウム、クラリセージとのブレンドがおすすめです。
ニキビや湿疹などの肌トラブルにはカモミール・ローマンと合わせると良いでしょう。
また、柑橘系のほかの香りともよくなじみ、リフレッシュ効果が高まります。
ストレスで眠れないときに
ティッシュペーパーにベルガモットの精油を少量落とし、枕元に置きます。
清々しい香りが疲れた心を癒し、眠りに誘います。
忘れた頃にふわっと香る程度がちょうどいい量です。
アロマライトなどで寝室に香りを広げるのも良いでしょう。
ラベンダーやゼラニウムとブレンドすると、よりリラックス効果があります。
注意事項・禁忌事項
光毒性が強いため、皮膚につけた場合は、日光や紫外線を12時間避けましょう。(光毒性を除いたベンガプテンフリーのものもあります。)
高濃度での使用は肌を刺激することがあります。
参考引用文献:これ1冊できちんとわかるアロマテラピー 梅原亜也子著、ハーブと精油の基本事典 林真一郎著
※ここに掲載されている内容は専門書などを参考に取りまとめた情報です。植物の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。あくまでも自己責任において使用をお願いいたします。使用に不安のある方は専門家や専門医に相談することをお勧めいたします。妊娠中、授乳中、小さな子ども、持病がある方、その他心配なことがある方は注意が必要です。