ハーブ・薬草を使うときの注意点

ハーブとは何らかの有効成分を持つ薬草のことです。

医薬品ほど強力ではありませんが、通常の食材より強い薬効を持つものがたくさんあります。ハーブを安心して楽しく使うために今回は使用するときの注意点を紹介します。

目次

ハーブの効果には個人差があります

ハーブ・薬草の作用には個人差があります。また、同じ人が使う場合でも体調によって異なる反応が出る場合があります。使用にあたり心配なことがある場合は必ず医師に相談しましょう。

治療中、服薬中の方の注意点

持病があり、治療中の方、薬を服用されている方は特に注意が必要です。体調や薬との飲み合わせによってはよくないものもありますので、特にハーブティを利用する前には必ず医師に相談するようにしましょう。

たとえば、成人病などの高血圧の方は下記のハーブは血圧を上げる効果があるため控えるべきとされています。

ミント系ハーブ

リコリス

タイム

セージ

ヒソップ

ローズマリーなど

また、欝や沈んだ気持ちに効果的と言われるセントジョーンズワートは、単独でも体温上昇や血圧上昇も起こるので、お薬を服用中の方は控えるようにしましょう。

腎臓疾患のある人は強い利尿作用があるジュニパーベリー、心臓病、腎臓疾患のある人はホーステールをお控えください。

妊娠中・授乳中の方の注意点

妊娠している、または妊娠している可能性がある方、授乳中の方もハーブ・薬草の使用には注意が必要です。

精油を使ったマッサージ程度であればあまり神経質になる必要はありませんが、嗅覚が変わったり肌が敏感になる場合もあるので原液をつけるのはNGです。ベースオイルに混ぜで希釈して使い、様子を見ながら使用しましょう。ただし、精油を経口摂取するのはやめましょう。作用が強いものもあるので妊娠中は控えるようにしましょう。

また、直接飲むハーブティは注意が必要です。市販のものには安心して飲むことができるようブレンドされたものもありますが、母体が飲むものは赤ちゃんにも影響があります。しっかり調べ使用する前に医師に相談するようにしましょう。

例えば、セントジョーンズワートやフェンネル、アーティチョーク、ローズマリー、オレガノ、カモミール、アロエ、タイム、セージ、ヒソップ、などは控えたほうがよいとされています。

小さなお子様、高齢者の方の注意点

3歳未満の乳幼児には、芳香浴法以外は使わないほうがよいでしょう。子どもは大人と違い身体の大きさはもちろんですが、身体の機能や精神面など、すべてにおいて「成長段階」にあります。3歳以上の子どもでもハーブの分量を減らすなどの注意をしてください。ご高齢の方も同様で、はじめのうちは薄めに入れるようにして、効能などを少しずつ確かめながら使用されるのが良いでしょう。

ハーブの種類によっては効能が強いものもありますので、よく調べたうえで使用する必要があります。異常が見られた場合は速やかに医師に相談しましょう。

感染症の流行を予防するためなど、目的に応じた香りをアロマディフューザーでただよわせている保育園や高齢者施設などもあるようです。マイルドな作用で身体への負担の少ないものを選ぶようにしましょう。

※ここも掲載されている内容は、植物の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。あくまでも自己責任において使用をお願いいたします。使用に不安のある方は専門家や専門医に相談することをお勧めいたします。

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