【野草を食べる】ツユクサの薬効と利用方法 解熱・下痢止め・眼病に 薬に頼らず健康に
ここでは食べて眺めて楽しめる、コバルトブルーの1日花、「ツユクサ」の薬効や利用方法をご紹介しています。
目次
ツユクサとは?
道端、草地、庭先などの湿った場所に普通に見られる、草丈20~50㎝の1年草。
茎は地を這いながら枝分かれし、
葉は互い違いに生え、先がとがった細めの卵型をしている。
二枚の葉に包まれるように青色の花を1個づつ付ける。
青色の花は友禅染など染物の下絵用の染料になり、葉はサラダやおひたしになり美味しいいただくことができる。
学名 | Commelina communis |
科名属名 | ツユクサ科 / ツユクサ属(トラデスカンチア属) |
別名 | メグスリバナ、ボウシバナ、アオバナ |
生薬名 | 鴨跖草(おうせきそう) |
利用部位 | 茎、葉、花 |
利用法 | 薬用、食用 |
採取時期
5~7月ごろ、若い芽の双葉や若い茎を摘む。
花は8月下旬~10月ごろ。
摘める場所
日本全国の道端、野原、畑、土手、庭など。
摘み方
新芽や若葉は草丈10㎝ほどのものから手で葉先からそっと摘む。
花は首にあたるところを切るように摘む。
薬効と利用方法
解熱
開花時期に地上部を採取し、水洗いし、一度蒸して天日干しにする。
1回量4~6gを300mlの水で煎じ、1日3回服用すると良い。
下痢止め
開花時期に地上部を採取し、水洗いし、一度蒸して天日干しにする。
1日量10~15gを400mlの水で300mlになるまで煎じ、3回に分けて服用する。
虫刺され、腫物
生の茎葉を良くもんだしぼり汁を塗布するとかゆみや腫れがひく。
眼病
花の絞り汁で目を洗浄するとよい。
ツユクサを食べる
おいしい食べ方
新芽や若葉は天ぷらにしたり、炒め物にする。おひたしも良いが、必ず2~3分茹でて水に晒してから調理する。生食はしない。
ツユクサの簡単キッシュ
参考文献:食べる野草図鑑季節の摘み菜レシピ105
材料 | (30×18㎝のオーバル型1台分) |
ツユクサの若葉 | 50g |
じゃがいも | 大2個 |
玉ねぎ | 1個 |
溶き卵 | 6個分 |
ごま油 | 大さじ1 |
塩 | 小さじ1 |
黒コショウ | 少々 |
粉チーズ | 適量 |
- ツユクサはたっぷりの湯でゆで、水に晒して絞り、2㎝に切る
- 玉ねぎは薄切りにして、ごま油で炒める。じゃがいもは丸ごとゆでてから5㎝厚さの輪切りにする
- 型に油(分量外)を塗って2をいれる。溶き卵を流しいれ、塩コショウする。ツユクサをちらし、粉チーズをふりかける。200℃のオーブンで25分焼く。半熟くらいがおいしい。
参考引用文献:食べる野草図鑑季節の摘み菜レシピ105 身近な薬草活用法100種類の見分け方、採取法、利用法 寺林進著
※ここに掲載されている内容は専門書などを参考に取りまとめた情報です。植物の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。あくまでも自己責任において使用をお願いいたします。使用に不安のある方は専門家や専門医に相談することをお勧めいたします。妊娠中、授乳中、小さな子ども、持病がある方、その他心配なことがある方は注意が必要です。多量の摂取するのはやめましょう。