「ローズオットー(ダマスクローズ)精油」の効果効能 美肌・アンチエイジングに 化粧水レシピ
「精油の女王」と呼ばれ、エレガントで高級感がある「ローズオットー精油(アロマオイル・エッセンシャルオイル)」。
非常に高価な精油で、ヨーロッパの貴族たちも若々しく美しい肌を保つために愛用していました。
ここではアンチエイジング、美肌作用に優れた「ローズオットー精油」をご紹介しています。

目次
ローズオットー(ダマスクローズ)とは?
バラは、伝統的に愛の象徴とされてきました。
ブルガリア産のダマスク種のバラが特に芳醇な香りを持つといわれ、ダマスクローズの花びらから、水蒸気蒸留法で抽出されるのがローズオットーです。
1g採るのに2000個ものバラが必要といわれ、非常に効果な精油です。
ローズオットーは、若く美しい肌を保つため、中世ヨーロッパの貴族達の間で愛用されていました。現在でも、化粧品や石鹸、香水などの原料として広く利用されています。
スキンケアやトリートメント、アロマバスにはローズAbs.より、こちらのほうがおすすめです。
低温で固まったオイルは、掌で温めて液体に戻してください。他の多くの精油と異なり劣化しにくいオイルで、長期間品質が安定しています。
共通の成分が含まれ、香りが似ているゼラニウムやパルマローザ等と混ぜ合わせたものなど、偽和された精油が市場に出回っているため、信頼できるメーカーのものを選ぶようにしましょう。
個人的には「生活の木」の精油がおすすめです。
学名 | Rosa damascena |
別名 | Rose otto 、バラ、ダマスクローズ、ブルガリアンローズ |
科名 | バラ科 |
精油の抽出部位 | 花 |
精油の抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
主な産地 | ブルガリア、トルコ、モロッコ、イランなど |
ノート | ベース |
香りの強さ | 強 |

ローズオットーの効果効能
主な成分 | ゲラ二オール、シトロネロール、フ工ニルエチルアルコール、ネロール 、n‐パラフィンなど |
主な作用 | エモリエント、緩下、強肝、強壮、健胃、抗うつ、抗ウイルス、抗炎症、催淫、殺菌、子宮強壮、収れん、消毒、鎮痙、鎮静、通経、ホルモン調節、利尿など |
n‐パラフィンには低温で固まる性質があります。この精油を冷蔵庫に入れて固まらない場合は、精油原料が偽和されている可能が高いです。
アンチエイジング、美肌に。すべての肌質に使える
肌のアンチエイジングに優れた精油で、脂性肌にも乾燥肌にも使うことができます。
肌細胞の成長を促進する働きがあり、シワやシミ、傷跡などを目立たなくし、肌を柔らかくして潤いを与えてくれるため、アンチエイジングや美肌効果に優れています。
敏感肌や子どもへの使用も比較的安全です。
女性特有の症状、花粉症、二日酔いに
子宮を強壮し、ホルモンバランスを調整する作用があるため、月経周期を整え、月経痛、PMS、更年期障害の症状を緩和する作用が期待できます。
血液を浄化する作用や強肝作用等もあるため、花粉症や二日酔いにも効果を発揮します。
傷ついた心を優しく癒す
鎮静作用があるため、悲嘆、嫉妬、恨み、落ち込みなどあらゆるネガティブな感情を癒し、不安定な情緒を安定させるのに有効です。
傷ついた心を優しく包み込むような効果があり、落ち込んだ気分をゆっくりと癒してくれます。
おすすめの使用法
- 芳香浴
- 入浴
- トリートメント
- ヘアケア
- スキンケア
子どもへの使用にも適した精油です。
落ち着きのない子どもに対しては、芳香浴やトリートメントで使用することができます。(ただし、3才未満のお子様へのトリートメントは控えましょう)
相性の良い精油
女性の悩みに効果のあるクラリセージとのブレンドや、香りに爽やかさを加えてくれるオレンジスイートとのブレンドもおすすめです。
ベルガモットや、カモミール・ローマンともよく合います。
ローズオットー化粧水の作り方(レシピ)
用意するもの(約1週間分) | |
無水エタノール | 小さじ1 |
グリセリン | 小さじ1/2 |
ローズオットーの精油 | 3滴 |
精製水 | 40ml |
ビーカー、計量スプーン、ガラス棒、保存容器 |
作り方
- ビーカーに無水エタノールとグリセリンを入れよく混ぜる。
- 精油を加える。
- ガラス棒でよく混ぜる。
- 煮沸消毒した保存容器にうつす。
- 4に精製水を加える。
- 良く振って混ぜる。使用するときも、そのつど容器を振る。
使用期限:1~2週間くらい
パッチテストをおすすめします。

ローズウォーターもおすすめ
バラを蒸留させたりバラを水に浸けるなどして造られたローズウォーターは、バラの天然成分が凝縮されています。
化粧水としてはもちろん、コットンパックや日焼けしてしまったときのアフターケア、ヘアケアにも使うことができます。
注意事項・禁忌事項
香りや作用が強く、持続性が高いので高濃度での使用は避けましょう。
妊娠初期の使用は避けましょう。
参考引用文献:これ1冊できちんとわかるアロマテラピー 生活の木 梅原亜也子著
※ここに掲載されている内容は専門書などを参考に取りまとめた情報です。植物の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。あくまでも自己責任において使用をお願いいたします。使用に不安のある方は専門家や専門医に相談することをお勧めいたします。妊娠中、授乳中、小さな子ども、持病がある方、その他心配なことがある方は注意が必要です。