【野草を食べる】ウワバミソウ(みず)の薬効・利用方法 薬に頼らず健康に

山菜として食用にされる「ウワバミソウ」は粘り気が特徴のクセがなく食べやすい植物です。

ここではウワバミソウの薬効と利用方法をご紹介しています。

目次

ウワバミゾウとは?

山地の日当たりの悪い深い谷や滝の近くなど、水気の多い場所に群生している、軟らかな多年生草本。

こんな湿気た場所には蛇が出るであろうということで、蛇(ウワバミ)の草の意味でウワバミソウと名がつけられました。

また水のあるところにある野菜の意味で、ミズナ(水菜)ともいわれ、簡単に「ミズ」とも呼ばれています。

茎は緑のものがありますが、多くは赤みを帯びた茶褐色です。

葉は濃い緑で、左右非対称で縁にギザギザ(鋸歯)があり、緩やかに弧を描く葉の形は、他の植物と見分けるポイントになります。

ウワバミソウの仲間はミズの他にアカミズ、アオミズ、トキホコリなどがあります。

学名Elatostema umbellatum var. majus
科名属名イラクサ科ウワバミソウ属
別名ウワバミソウ、ミズ、蟒蛇草、水菜
分布北海道~九州
生薬名赤車使者
利用方法薬用、食用

採取時期・摘み方・摘める場所

ウワバミソウは年中食べることができますが、美味しいのは春から夏の間です。

茎の軟らかなものを見つけて、根元の土を軽く押さえて、茎を引き抜きます。

茎、根茎、葉、ムカゴのすべてを食べることができますが、成葉の味と香りには強いクセがあるので、その場で葉をしごきとり、茎だけを持ち帰ります。

涼しい土間などに束ねて立てかけておくとそのまま3~4日間保存することができます。

この時、根元を水に浸けたりすると、茎がとろけ始め、かえって保存状態が悪くなるので注意しましょう。

ウワバミソウの薬効と利用方法

食用に

山菜として食用として売られています。茎は茹でておひたしに、味噌汁の実としても美味しくいただくことができます。

ウワバミソウは栄養価が高く、ビタミンB1、B2、Cやミネラルが多く含まれ、かぜ、がん予防、抗酸化作用、解毒作用があるとされています。

下痢止め

葉茎は腎機能健全になり、食べるか煎じて服用すると下痢止め、浮腫を治し、腎機能を高め、黄疸、水腫に効果があります。

湿布薬

葉茎をたたきつぶして、腫れている部分に湿布すると良いです。

ウワバミソウを食べる

おひたし、酢の物、和え物(茎)

茎はひとつまみの塩を加えて茹で、鮮やかな緑色に変わったら冷水で冷まします。ショウガ醤油に浸したり、だし汁に浸けたり、5~6本ずつまとめて海苔で巻き、わさび醤油などで食べても美味です。

三杯酢、酢味噌、辛子醤油、酒粕和え、納豆和えなどにも向いています。

茎が硬くなっていたら、皮をむいてから料理します。

きんぴら、煮浸し、浅漬けにするのも良く、天ぷらにしても美味しくいただけます。

根茎のとろろ

ひげ根を取り除いて根茎の部分をきれいに洗い、2㎝くらいに切って包丁のミネで細かくたたくと、とろりと粘りが出ます。

とろろ芋のようにだしを加え、アツアツのご飯にかけて食べると、美味しい山かけご飯になります。

レシピ「ウワバミソウのショウガの浅漬け」

【材料】

ウワバミソウ(ミズ)適量
生姜少量
 具材の2%
  1. 葉を下に引き、皮を剥きます。全部の皮を剥くのは大変なので、剥けるだけでいいです。
  2. 流水で表面の汚れを洗い流します。
  3. お湯を沸かし、沸騰したら塩少々(分量外)を加え、ウワバミソウを茹でます。柔らかくなったら冷水に浸け、冷めたらザルなどにあげて、水気を切っておきます。
  4. 生姜は皮を剥き、千切りにします。
  5. 水気を切ったウワバミソウを好みの長さに切り、保存袋に生姜と一緒に入れて重さを量ります。2%の塩も保存袋に加えて、よく振って混ぜ合わせます。冷蔵庫で1~2時間ぐらい置いたら完成です。

ハーブ・薬草を使うときの注意点

参考引用文献:大地の薬箱 食べる薬草事典 春夏秋冬・身近な草木75種 村上光太郎著

※ここに掲載されている内容は専門書などを参考に取りまとめた情報です。植物の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。あくまでも自己責任において使用をお願いいたします。使用に不安のある方は専門家や専門医に相談することをお勧めいたします。妊娠中、授乳中、小さな子ども、持病がある方、その他心配なことがある方は注意が必要です。多量の摂取するのはやめましょう。

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