「ジュニパーベリー」の効果効能 利用法 デトックスに 薬に頼らず健康に

西洋で3000年以上にわたって飲み続けられている「ジン」の香りづけに使われているのが「ジュニパーベリー」の果実です。

古くから薬草として用いられており、その優れた浄化・抗菌作用から、ペスト(黒死病)、コレラなどの伝染病(感染症)や、咬傷の治療に用いらてきました。また、排泄を促すことで身体を浄化し、新陳代謝を高め身体の強壮をはかる作用もあります。

目次

ジュニパーベリーとは?

学名Juniperus communis
英名Juniper berry
科名ヒノキ科
主な産地フランス、イタリア、カナダ、ハンガリーなど
精油の抽出部位葉と果実
抽出方法水蒸気蒸留法

ジュニパーはヒノキ科の常緑樹で、直径5~8㎝程度の小さな果実をつける植物です。

古くから薬草として使われており、ギリシャやローマ、アラブの国々などでは消毒薬として用いられていました。

また、フランスでは病院内の空気を浄化するために、ジュニパーベリーとローズマリーを炊いていたといわれています。

魔よけの力を持つ木として尊ばれ、祈りや癒しのための薫香にも使われていました。

酒のジンの香りづけとしても有名です。

ジンの効能はこちら

ジュニパーベリーの効果効能

主要成分精油【アルファピネン、カリオフィレン、ボルネオール、シトロネロール】フラノボイド、タンニン、ビタミンC
主な作用うっ滞除去、強壮、駆風、健胃、抗炎症、催淫、殺菌、殺虫、刺激、収れん、消毒、鎮痙、通経、デオドラント、発汗、癒傷、利尿

主成分はアルファピネン。脳からのα波の発生が増加しリラックスさせる効果があるほか、腎臓を刺激する作用もある。

むくみや肩こり、筋肉痛、膀胱炎に

体液の循環を促して、新陳代謝を高める働きがあります。

体の中から余分な水分や老廃物を排出するため、むくみや肩こり、筋肉痛、リウマチの予防・解消に効果を発揮します。

腎臓の働きを高めるため、膀胱炎の緩和にも有効で、お酒を飲みすぎてしまったときにもおすすめです。

疲れた心を癒し、集中力UP

不安やストレスなどの負の感情を浄化し、気力を奮い立たせてくれます。

接客業など多くの人に接して気疲れしている人にも適しています。

頭をすっきりさせて集中力を高める効果もあるため、勉強部屋のルームフレグランスにおすすめです。

毛穴のつまりや、ニキビが気になる脂性肌に

肌の代謝を高める作用に加え、殺菌・消毒作用があるため、ニキビなどの症状緩和にも効果を発揮します。

過剰な皮脂を抑えてくれるため、毛穴がつまりにくくなります。

デオドラント作用も優れているので、スポーツの後のアフターケアにもおすすめです。

おすすめの利用法

ジュニパーの実は、新陳代謝を促す食材として使いましょう。

酢に漬けてピクルスにして食べると、利尿と解毒効果が期待できます。

精油は、筋肉痛を緩和するのに大変役に立ちます。

自然塩に精油を加えたバスソルトを入浴に使うのがおすすめです。

サイプレスとブレンドするのもよいでしょう。

その場合は、1対1の比率で加えます。このバスソルトを、出張先や旅先で使えば、長時間の移動で疲れた体が休まり、リフレッシュすることができます。

ジュニパーベリー精油(アロマオイル・エッセンシャルオイル)の使用法

  • 芳香浴
  • 入浴
  • トリートメント
  • ヘアケア
  • スキンケア

ノート:ミドル  香りの強さ:中

精油を効果的に使うには

相性の良い精油(アロマオイル・エッセンシャルオイル)

ストレスに負けたくないときは、ラベンダーとのブレンドでリフレッシュ。

ゼラニウムと合わせると、デトックス効果が高まります。

香りの似たサイプレスと合わせれば、森林浴をしているようなリラックス感が得られます。

ラベンダーの効果効能

ゼラニウムの効果効能

サイプレスの効果効能

注意事項・禁忌事項

腎臓疾患を抱えている方は使用を控えましょう。

子どもは芳香浴以外の使用は避け、使用料は大人の半分の滴数と濃度にしましょう。

妊娠中は芳香浴以外の使用を避けましょう。

高濃度での使用は皮膚に刺激を感じるので注意しましょう。

ハーブ・薬草を使うときの注意点

感染症予防になる精油とハーブ

参考引用文献:これ1冊できちんとわかるアロマテラピー 梅原亜也子著、ハーブと精油の基本事典 林真一郎著

※ここに掲載されている内容は専門書などを参考に取りまとめた情報です。植物の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。あくまでも自己責任において使用をお願いいたします。使用に不安のある方は専門家や専門医に相談することをお勧めいたします。妊娠中、授乳中、小さな子ども、持病がある方、その他心配なことがある方は注意が必要です。

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