「サイプレス精油」の効果効能 利用法 女性特有の症状に 薬に頼らず健康に

古くから神聖な木として墓地や寺院などに植えられてきた「サイプレス」。

うっ滞除去作用を持つ成分が多く、静脈血やリンパ液の流れをよくする効果が高い精油です。

また、最近の研究では樹木系のほとんどの精油に、シックハウスの原因であるホルムアルデヒドを分解する高い作用があることが確認され、なかでもサイプレスを含むヒノキ科の精油は高い効果が確認されました。

目次

サイプレス(Cypress)とは?

地中海沿岸の国々でよくみられる円錐型のヒノキ科の常緑樹であるサイプレス。

ギリシャやローマなどでは、古くから神々や死と密接な関係がある神聖な木として寺院や墓地などに植えられていました。

腐敗しにくいことから建材としても使用され、十字架などを作るのにも使われてきました。

最近の研究では、樹木系のほとんどの精油(アロマオイル・エッセンシャルオイル)に、シックハウスの原因となるホルムアルデヒドを分解する高い作用があることが明らかになっています。

中でも、サイプレスを含むヒノキ科の精油が最も高い効果を示したといいます。

皮膚を引き締める収れん作用があることから、現在ではアフターシェーブローションなど男性化粧品にも使用されています。

学名Cupressus sempervirens
科名ヒノキ科
主な産地ドイツ、フランス、モロッコ、ドイツ、スペイン、イタリア、インドなど
精油の抽出部位葉と果実
抽出方法水蒸気蒸留法
香りの特徴すっきり落ち着いた香りで、ほんのりスパイシー。ヒノキに近い。
ノートミドル
香りの強さ

サイプレスの効果効能

主な成分α(アルファ)-ピネン、δ(デルタ)-3カレン、γ(ガンマ)-カジネン
主な作用うっ滞除去、強肝、強壮、解熱、殺虫、収れん、消毒、制汗、鎮咳、鎮痙、デオドラント、ホルモン調整、利尿

女性特有の症状、咳やむくみに

ホルモンバランスを整える作用があるため、更年期障害やPMS、月経不順など、女性特有の悩みを解消するのに適しています。

鎮咳作用があり、喘息などのひどい咳にも有効です。

体内の余分な水分や老廃物を排出する作用があるため、むくみセルライトの予防などにも優れた効果が期待できます。

一般的に閉塞症状と、浄化に良い精油のため、リンパ液の滞留やリウマチ痛の改善にも使用することができます。

冷静になりたいときや、イライラしているときに

サイプレスの心理面への作用は際立っており、深く影響を及ぼす精油のひとつです。

早すぎる心拍や呼吸を抑える働きがあり、喜びや悲しみで高ぶった感情を鎮めて冷静な判断ができるように導いてくれます。

怒りを和らげる効果があるため、イライラしているときや怒りっぽい人にも効果があります。

集中力を高めたいときにもおすすめです。

発汗や体臭を抑えるのに効果あり

発汗による匂いに対し、優れた効果を発揮します。

特に足へのデオドラント作用が有効なので、足浴によく使われる精油(アロマオイル・エッセンシャルオイル)です。

毛穴を引き締める効果もあり、ニキビや脂性肌のケアにも向きます。

おすすめの使用法

  • 芳香浴
  • 入浴
  • トリートメント
  • ヘアケア
  • スキンケア
  • ハウスケア

精油を効果的に使うには

相性の良い精油

同じヒノキ科のジュニパーベリーと合わせると香りが引き立つだけでなく、デトックス効果も高まります。

香りが強く甘みのあるカモミール・ローマンとの組合わせはオリエンタル調になります。

柑橘系とも合います。

ジュニパーベリーの効果効能

足浴(フットバス)のすすめ

足の臭いやむくみが気になるときには足浴(フットバス)がおすすめです。

【用意するもの】

適温のお湯
サイプレスの精油(アロマオイル)…10滴
エタノール(なくてもOKです)…10ml
洗面器

【作り方】

洗面器に適温のお湯をはり、精油とエタノールを混ぜ合わせて出来上がり。

注意事項・禁忌事項

高濃度での使用は皮膚を刺激する場合があるので、敏感肌の人は注意しましょう。

妊娠初期の芳香浴以外の使用は避けましょう。

腎臓疾患の方の使用は避けましょう。

3歳未満のお子様への使用は避けましょう。

ハーブ・薬草を使うときの注意点

参考引用文献:これ1冊できちんとわかるアロマテラピー

※ここに掲載されている内容は専門書などを参考に取りまとめた情報です。植物の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。あくまでも自己責任において使用をお願いいたします。使用に不安のある方は専門家や専門医に相談することをお勧めいたします。妊娠中、授乳中、小さな子ども、持病がある方、その他心配なことがある方は注意が必要です。

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