【野草を食べる】ノカンゾウの薬効(効果効能)と利用方法 薬に頼らず健康に
オレンジ色でユリによく似た花を咲かせる「ノカンゾウ」。
ここではノカンゾウの薬効や利用方法をご紹介しています。
目次
ノカンゾウとは?
野原や溝のふちなどに生える多年草で、高さ70㎝ほどのノカンゾウ。
地上部は毎年枯れます。
根は黄赤色でたまに丸みを帯びた塊をつけます。
葉は、2列に束になって生え40~70㎝もあり、細長くてしなります。
花茎は70㎝ほどになり、その先が2つに分かれ、7〜8月に各枝に数個づつオレンジ色の花をつけ、1日だけ昼間に咲きます。
果実ができることはあまりなく、花の色に変化が多く、赤みの強いものをベニカンゾウと呼ぶなど区別します。
学名 | Hemerocallis longituba var. longituba |
科名属名 | ススキノキ科(ワスレグサ科)ワスレグサ属 |
別名 | ノカンゾウ (野萱草) 、ベニカンゾウ (紅萱草) |
分布 | 本州、四国、九州、沖縄 |
生薬名 | 金針菜 |
利用方法 | 薬用、食用 |
薬効と利用方法
デトックス
花や葉を食べたり飲んだりすると利尿作用がありデトックスになります。また、
黄疸や血便に効果があります。
例として、葉なら20gを煎じて服用すると体の不要なものが尿中に出ていき健康になります。
腫物に
夏から秋に、生根を砕いて患部に貼ると腫物に効果があります。
体のむくみに
根なら1日量10g、葉なら20gをそれぞれ煎じて服用するとむくみに効果があります。
夏バテ・疲労回復
中国では近縁種のヤブカンゾウの蕾を金針菜と呼び、夏バテや疲労回復に良いといわれています。
6~8月頃の花の蕾を採取し、数分湯がいて乾燥させたものを味噌汁の実や炒め物に利用します。
ノカンゾウを食べる
おすすめは芽カンゾウです。
春に出てきた若い芽(芽カンゾウ)を掘り取ります。とくに地中の白い部分が長いものがやわらかくて美味しいです。
白い部分は3㎝くらいの長さに切り、1分位さっと塩茹でして冷水にとります。緑に部分は少し長めに茹で冷水にとります。
ぬめりと甘みが出て美味しいです。
イカやネギなどと合わせて、辛子酢、酢味噌、マヨネーズなどと和えて食べると良いでしょう。
葉を食べる
地上に葉が長く出て10㎝くらいになったものは、茹でて水に晒し卵とじ、煮付けに。生のまま天ぷらにしても良いです。
花を食べる
花びらや蕾は薄めの衣をつけ天ぷらに。さっと湯をくぐらせ冷水にとり、二杯酢をかけるのも美味しいです。
レシピ「ノカンゾウのマヨネーズ和え」
材料(2人分)
ノカンゾウ | 1束 |
☆マヨネーズ | 大さじ3 |
☆ヨーグルト | 大さじ1~2 |
☆味噌 | 小さじ1~2 |
☆レモン汁 | 少々 |
☆塩コショウ | 少々 |
- ノカンゾウの根元を切り下とし、食べやすい大きさにきる
- 鍋に湯を沸かし塩少々入れ、ノカンゾウをさっと茹でる
- 2をザルにあげ湯を切り、冷ます
- ☆を良く混ぜ、3をあえる
※ここに掲載されている内容は専門書などを参考に取りまとめた情報です。植物の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。あくまでも自己責任において使用をお願いいたします。使用に不安のある方は専門家や専門医に相談することをお勧めいたします。妊娠中、授乳中、小さな子ども、持病がある方、その他心配なことがある方は注意が必要です。多量の摂取するのはやめましょう。