ジュニパーベリーを使ったお酒「ジン」の効能 昔は薬だった?

最近若い世代を中心に人気の「ジン」。世界4大スピリッツと言われ、ウォッカ、テキーラ、ラムと並び世界中で愛されている蒸留酒です。

お酒というと不健康なイメージを持たれる方もいるかもしれません。

しかし、「ジン」は解熱、利尿の薬として製造されたのが始まりで、ジュニパーベリーをはじめとした薬草や香草のエキスが入った効能があるお酒なのです。

今回はそんな「ジン」についてご紹介します。

目次

「ジン」とは?

ジンはどんなお酒?

ジンとは、大麦、ライ麦、ジャガイモなどを原料とした蒸留酒(スピリッツ)で、ジュニパーベリー(杜松の実)をはじめとした薬草や香草を加え、再蒸留して作られるお酒です。

ジンの歴史

11世紀頃にイタリアの修道士がジュニパーベリーを主体とした蒸留酒を製造したのが起源のようです。

その情報をもとに17世紀のオランダの医師、シルヴィウス博士が解熱、利尿薬として蒸留酒ジンを製造しました。

17世紀のオランダでは既に多くの蒸留酒製造業者がいて、原酒にジュニパーベリーやアニス、コリアンダーなどのスパイスを加えた蒸留酒を製造していました。

「ジン」の人気ランキング Top3

3位 タンカレー ナンバーテン

生のフルーツと厳選された手摘みの植物が醸し出す、エレガントで繊細な味わいが特徴です。

2位:ボンベイ サファイヤ

通常のジンは、ジュニパーベリーを中心に4-5種類の植物が入っていますが、華やかな味わいの「ボンベイ・サファイヤ」は10種類の植物を使用しています。

1位:ビーフィーター ジン

ジン・トニックにピッタリの「ビーフィーター」。爽やかな味わいが特徴で癖がないため、初心者の方にも大変飲みやすいです。

「ジン」に含まれるジュニパーベリーの効果効能

ジュニパーベリーとは?

ジュニパーペリーとはセイヨウネズという、比較的寒い地域に自生する針葉樹の果実です。刺激的な風味から主にスパイスとして使用されています。

感染症の予防

ジュニパーベリーには強い抗菌作用があるため、感染症の予防に効果があります。

2010年のドイツの研究では、食中毒や動物・植物由来の細菌など、あらゆる細菌に対して強い耐性があると発表されています。

中世ヨーロッパでペスト(黒死病)が大流行した際にも、このジュニパーベリーの蒸留酒が治療薬として使われていた記録が残っています。

利尿効果

ジュニパーベリーにはテルピネンという成分が含まれており、利尿効果があります。すでに17世紀にはシルヴィウス博士が利尿薬としてジュニパーベリーの成分が入ったジンを製造していました。

ガンの予防

イランのシーラーズ医科大学の研究で、ジュニパーベリーのファイトケミカルは、強力な抗酸化作用を持ち、効果的に活性酸素を除去すると報告されています。

そのため、ガンの予防に効果があると言われています。

消化機能の改善

ミシガン大学の研究によれば、ジュニパーベリーの苦味が、唾液、胃酸などの消化液やその他の消化酵素の分泌を高める作用があるため、消化機能の改善に有効だと発表しています。

高血圧、心臓病、脳卒中などの生活習慣病の予防

ジュニパーベリーには血糖値の低下作用があり、糖尿病やその合併症に有効です。

また、フランスのポール・サバティエ大学では、ジュニパーベリーに高血圧を予防する作用があると発表しています。そのため、これが原因で発症する心臓病や脳卒中、脳梗塞などの予防に役立つと考えられます。

ジュニパーベリーの精油

お酒が苦手な人は、精油を使った芳香浴でジュニパーベリーを取り入れるのもおすすめです。

精油の使い方はこちらをクリック

「ジン」はジュニパーベリーをはじめとした薬草の成分を含み、感染症予防や利尿効果がある蒸留酒であることがわかりました。※お酒はほどほどに。

いつもの晩酌に「ジン」を加えてみるのはいかかですか?

※ここに掲載されている内容は専門書などを参考に取りまとめた情報です。植物の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。あくまでも自己責任において使用をお願いいたします。使用に不安のある方は専門家や専門医に相談することをお勧めいたします。特に妊娠中や授乳中、持病がある方はお気を付けください。

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