瞑想と祈りに「サンダルウッド」はスピリチャルな精油
サンスクリット語の「チャンダナ」を語源とするサンダルウッド。
甘くさわやかな香りが特徴的で、日本では白檀(ビャクダン)という名で親しまれています。
世界三大美女で有名な「楊貴妃」は、サンダルウッドや沈香(ちんこう)を柱に使用した「沈香亭」に住み、芳香を発する「挙体芳香」で、皇帝をはじめとした世の男性を魅了しました。
今回は、アーユルヴェーダとチベット医学では、万能薬として扱われているサンダルウッドについてご紹介します。
目次
サンダルウッドとは?
学名:Santalum album(サンタラム アルバム)
分類:ビャクダン科
和名:ビャクダン
原産地:インド
使用部分:心材
効能:鎮静、殺菌、利尿、抗炎症など
サンダルウッドの効果効能
鎮静作用・リラックスに
サンダルウッドのオイルは精神とスピリットに働きかけ、根本的に神経系の興奮を冷まし、鎮静し、調和させます。
頭痛、不眠症、神経系疲労に至る熱証の興奮状態に効果的でしょう。
また、ストレス、不安、うつなどを落ち着かせる作用があります。
スピリチャルな実践に
サンダルウッドの精油の精微な働きは昔から瞑想と祈り、スピリチャルな実践一般に使われてきました。
サンダルウッドの香りは鎮静作用があります。精神を明瞭にさせてオーバーヒートした身体を清涼にするサンダルウッドには「生きる」という原始的な意義に再び結びつける力があります。そして、より崇高な意識へと導いてくれます。
催淫作用
サンダルウッドは性的欲求を刺激することでき、性欲を高める天然の媚薬です。また、アーユルヴェーダでは媚薬として使用されています。
呼吸器系の炎症、去たんに
呼吸器系の炎症や痰に効果的です。特に粘膜の保護と刺激を緩和したいときに役立ちます。
粘性の痰を伴い、激しい痛みを起こす咳を伴う気管支炎には、サンダルウッドオイルと、ユーカリやゼラニウムの精油をブレンドし、ごくうすく希釈してうがいをするとよいでしょう。
抗炎症作用・抗ウイルス作用
サンダルウッドは、肌の炎症、虫刺されによる軽い炎症などを軽減できる抗炎症作用を持っています。また、抗ウイルス作用もあり、風邪のひき始めに有効です。喉の痛みがある場合は、コップ1杯の水にサンダルウッドオイルを数滴垂らし、うがいをしてください。
また昔は淋病の薬に用いられていたようです。
肌の健康
皮膚にとても良いサンダルウッドは、乾燥肌、肌の荒れやかゆみ炎症に効果的です。
キャリアオイルにサンダルウッドオイルを少量混ぜ、肌につけることができます。※パッチテストを行うことをおすすめいたします。
腸・泌尿・生殖器系の不調に
解熱作用と収れん作用をもつサンダルウッドは、腸・泌尿・生殖器系の不調に効果があります。例としては、「灼熱感」を伴う下痢、過敏症腸症候群など。
穏やかな抗感染作用があるため、ラベンダーとティートリー、ゼラニウムの精油と調合して軟膏を作り、熱証の「灼熱感」を伴う膀胱炎に用いることができます。
〖注意点〗
サンダルウッドは特に副作用は確認されていませんが、妊娠中、授乳中、お子様、投薬中の方は、使用する前に必ず医師に相談してください。
スピリチャルな精油「サンダルウッド」
昔から瞑想と祈り、スピリチャルな実践一般にサンダルウッドは使われてきました。
この精油は考えすぎてしまう頭や心を抑えて、内なる(心と体とスピリット)統合を経験できる場へと誘います。
より崇高な意識へと導くサンダルウッドは、妄想的な不安や世俗的な執着心の解消に役立ちます。自分の本質に立ち戻り、新しい閃きが得られるかもしれません。
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昔から、瞑想や祈りなどのスピリチャルな活動に使われていたサンダルウッド。
こころと身体の統合を助けてくれるサンダルウッドと共に、自己との対話を楽しんでみるのはいかがでしょうか?
※ここに掲載されている内容は専門書などを参考に取りまとめた情報です。植物の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。あくまでも自己責任において使用をお願いいたします。使用に不安のある方は専門家や専門医に相談することをお勧めいたします。