【野草を食べる】シュンランの効果効能 利用法 不老長寿に 薬に頼らず健康に

人里近くの雑木林や傾斜地に自生している、野生ランの1種である「シュンラン」。

根は不老長寿に、花はリラックス効果が期待できる植物です。

 

 

目次

シュンラン(春蘭)とは?

日本と中国に自生する常緑の多年草で、山野に自生する野生のランの一種です。


草丈は10~25cmに生長し、その間から1本の茎を伸ばし、4~6cmほどの花を1~2輪咲かせます。

3~4月頃に咲き、普通種の花の色は白で、濃赤紫色の斑紋が入ります。

果実は紡錘(ぼうすい)形をしており、熟すると茎が伸びて葉の上に出て、上に向いて直立します。

種はとても小さく、ほこりのように見えます。


シュンランは、春に花を咲かせることが名前の由来です。

地方では、花にある斑点が、ホクロに見えることから、「ホクロ」という別名があり、花の外花裂片と内花被片の様子から、「ジイサンバアサン」という名もあるようです。

生薬名は蘭草といいます。

 

 

学名Cymbidium goeringii
別名春蘭、Noble orchid、ホクロ、ジジババ、報香花
科名ラン科
生薬名蘭草
利用部位根、花、果実
利用形態薬用、食用、茶用

 

 

栽培方法

植え付けは、4~6月が適期で、株分けで簡単に栽培できます。

水はけの良いところを好み、風通しが良く、木漏れ日程度の光が当たる場所に置き、花が枯れたら付け根から摘み取りましょう。

鉢植えの場合は、ラン専用培養土を利用するのがおすすめで、やや乾燥した土壌を好みます。土の表面が乾いてから水を与えるようにしましょう。

地植えは、水やりの必要はありません。

薬効と使用方法

血流改善(根)

根を掘り取り、日干しにして乾燥させてから、粉末にします。

粉末を服用すれば全身の血流を改善し、不老強壮剤となります。

煎じて服用すれば風邪にも効果を発揮します。

あかぎれ、ひび(根)

根の乾燥粉末または生根汁を塗布すると、体表の血流を改善し効果があります。

咳止め、二日酔い(花)

咳止め、二日酔いに花を煎じてうがいすると良いです。

 

利用の仕方(薬食健康法)

酢の物、汁の実、天ぷら(花)

花と花茎を摘み、ハカマを除き、塩を入れさっと茹でて酢の物、すまし汁の実にします。茹でてもあまり色あせません。

花を山菜として天ぷら料理にしたり、添え物にしても良いでしょう。

 

シュンラン酒(花酒)・蘭茶

シュンランの花を集めて約3倍量のホワイトリカーに約6ヶ月漬けると花酒になります。

蘭茶は、生の花を梅酢や塩漬けにして保存しておき、お湯を注ぐと香りが楽しめ、リラックス効果があります。

古くから、おめでたいときのお茶として親しまれています。

 

 

ハーブ・薬草を使うときの注意点

参考引用文献:大地の薬箱 食べる薬草事典 春夏秋冬・身近な草木75種 村上光太郎著

※ここに掲載されている内容は専門書などを参考に取りまとめた情報です。植物の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。あくまでも自己責任において使用をお願いいたします。使用に不安のある方は専門家や専門医に相談することをお勧めいたします。妊娠中、授乳中、小さな子ども、持病がある方、その他心配なことがある方は注意が必要です。多量の摂取するのはやめましょう。

 

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