疲労の緩和や安眠作用「パッションフラワー」の効果効能
1570年頃、ペルーを訪れていたスペイン人の医師モナルデスによって発見された「パッションフラワー」。
鎮静作用が高いハーブとしてヨーロッパで紹介されると瞬く間に広まりました。
また、この果実はパッションフルーツと呼ばれ、生食やジュースの原料として日本でも人気があります。
今回はそんなパッションフラワーについてご紹介します。

目次
パッションフラワーとは?
学名 | Passiflora incarnata |
和名 | チャボトケイソウ |
科名 | トケイソウ科 |
使用部位 | 地上部の全草 |
原産地 | 中央~南アメリカ |
効能 | 鎮静・安眠・精神安定 |

パッションフラワーの効果効能
鎮静作用
パッションフラワーは『植物性のトランキライザー(精神安定剤)』と呼ばれており、鎮静作用があるため、リラックスしたいときに役立つハーブと言われています。また、疲労の緩和にも効果的です。
安眠効果
パッションフラワーは、そのリラックス作用から安眠効果があります。寝つきが悪い人や途中で目が覚めてしまう人におすすめです。
頭痛や肩こりの緩和
パッションフラワーは神経の緊張や不安を和らげるため、ストレスからくる頭痛や肩こりなどの痛みを緩和します。
生理前のイライラ、更年期障害の緩和
パッションフラワーには女性ホルモンへの直接的な作用はありませんが、その鎮痛作用によって、更年期の症状や生理前のイライラや気分の落ち込みなどを緩和してくれます。
血圧をコントロール
パッションフラワーに含まれるフラボノイドとアルカロイドは血圧を下げてくれる作用があります。そのため高血圧の予防になるといわれています。
アルコール依存症の方に
パッションフラワーには鎮静作用があるため、アルコール依存症の治療に用いられてきました。また、抑うつ薬の一つとして用いられる場合もあります。
目の疲れに
神経の疲れからくる目の悩みに効果的であるといわれるパッションフラワーは、パソコンやスマホでどうしても目を酷使しがちな現代人にとって常備したいハーブです。ハーブティーで取り入れるのがおすすめです。
注意点
パッションフラワーは、とくに副作用や毒性は報告されていませんが、
血圧を下げる作用があるため、低血圧の方は注意が必要です。
また、妊娠・授乳中の方、小さな子どもは摂取を避けるべきと言われており、精神安定剤などの薬との相互作用にも注意が必要です。
心配なことがある方は医師に相談するようにしましょう。

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参考引用文献:はじめてのハーブ手帖 株式会社エディング 企画・編集
※ここに掲載されている内容は専門書などを参考に取りまとめた情報です。植物の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。あくまでも自己責任において使用をお願いいたします。使用に不安のある方は専門家や専門医に相談することをお勧めいたします。特に妊娠中や授乳中、持病がある方はお気を付けください。
