滋養強壮、冷え性改善に。生薬「サンシュユ(山茱萸)」の効果効能

日本には1720年頃に渡来した落葉高木で、高さ4mほどのサンシュユ。


10月から11月に赤く熟した果実を採取し、種子を取り出し果肉だけを乾燥したものを煎じて飲用すると、めまいや疲労回復に効果的であるといわれています。


今回は漢方でも使用されている「山茱萸(サンシュユ)」についてご紹介します。

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目次

サンシュユとは?

江戸時代に薬用として導入され、寺院や公園、庭などによく植えられているサンシュユ。


秋になるとグミに似た赤い実を付けます。

渋みや酸味が強く生食には適さないと言われていますが、そのままいただくこともできます。熟したものは、あまり渋みや酸味が強くないため、熟すのを待っていただいても良いと思います。


漢方薬の八味地黄丸(はちみじおうがん)、六味地黄丸(ろくみじおうがん)、牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)にもこの生薬が含まれています。

学名Cornus officinalis Sieb. et Zucc.
中国名山茱萸
別名ハルコガネバナ(春黄金花)
アキサンゴ(秋珊瑚)
利用部分果実
科名ミズキ科
薬効滋養強壮、冷え性改善

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サンシュユの効果効能

肝臓や腎臓の機能を高める 

肝臓や腎臓にはたらきかける作用があります。

そのため、漢方では頻尿の改善や下痢止め、汗や出血を止める効能が期待されています。

目の疾患、めまい、耳なりの改善に

中医学では、肝機能が低下すると眼機能も低下すると考えられています。

また、サンシュユには血圧降下の作用があります。そのため、緑内障やかすみ目や視力の低下などの改善に効果があるといわれています。

その他の効果効能

サンシュユには滋養強壮の薬効があるため、老化に伴う症状に用いられています。

体を温める作用があるため、冷え性の改善に効果が期待でき、

足腰などの痛みやしびれの改善にも効果があるといわれています。また、

高血圧にともなう症状(肩こり、頭重、耳鳴り)などにも用いられることがあります。

サンシュユ酒を作ってみよう

材料

乾燥サンシュユの実200g
氷砂糖100~200g
ホワイトリカー1.8Ⅼ

作り方

煮沸消毒した瓶に乾燥サンシュユの実200g、氷砂糖100~200g、ホワイトリカー1.8Ⅼを注いで2.3ヶ月漬け込む。

※乾燥サンシュユの作り方

10から11月に赤く熟した実を採取し、熱湯に通して半乾きになったら種子を取り出し、果肉だけを天日干しにする

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サンシュユでヨーグルトが作れるの?

みなさんは樹木に乳酸菌がいることをご存知ですか?

ブルガリアの一部の地域では、自宅で作るヨーグルトはCornus masなどの植物の葉を牛乳に浸し、固まったものを種として牛乳を発酵させて作ったと言われています。

実はサンシュユの枝にいる乳酸菌でヨーグルトを作ることができるのです。

※安全性は保障できないため、心配な方は作らないでください。また、思わぬ雑菌混入の恐れがあるため、むやみに食さないようお願いします。

参考引用元:http://www.ntv.co.jp/megaten/archive/library/date/98/8/0830.html

材料

サンシュユ10cmくらいの枝
牛乳(豆乳でも可)500ml×2 

作り方

1.10㎝くらいに切り洗ったサンシュユの枝を、煮沸消毒した瓶などにいれる

2.500mlの牛乳を入れる

3.40度くらいのところで1日保温する(毛布をくるむなど工夫してみてください)

4.雑菌が表面に上がってきていると思うので、下のほうの固まりを新しい牛乳500mlのほうにスプーン1杯入れます(植え継ぎ)

5.40度くらいのところで1日保温する

6.冷蔵庫で冷やし出来上がり

※植え継ぎを2~3回やると更にきれいなヨーグルトになります。

※安全性は保障できないため、心配な方は作らないでください。また、思わぬ雑菌混入の恐れがあるため、むやみに食さないようお願いします。

参考文献:身近な薬草活用手帖 見分け方・採取法・利用法 寺林進監修

※ここに掲載されている内容は専門書などを参考に取りまとめた情報です。植物の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。あくまでも自己責任において使用をお願いいたします。使用に不安のある方は専門家や専門医に相談することをお勧めいたします。妊娠中、授乳中、小さな子ども、持病がある方、その他心配なことがある方は注意が必要です。

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