【野草を食べる】アマドコロの効果効能 滋養強壮、アンチエイジング・美肌 薬に頼らず健康に

 

アマドコロは北海道から九州の山野に自生する多年草の植物です。

美容大国の韓国では、アンチエイジングや美肌・美白効果が期待できるアマドコロの根を乾燥させた「アマドコロ茶(ドゥングレ茶)」が愛飲されています。

また、アマドコロの根や地下茎は甘みがあるため、古くから山菜として食用にされてきました。

この記事では、アマドコロの効果効能や利用方法(薬食健康法)をご紹介しています。

 

目次

アマドコロとは?

 

 

山野に自生する多年草で、草丈は30~60㎝。

横に伸びた地下茎がトコロ(ヤモノイモ)に似て甘みがあるため名付けられたといわれています。

葉は互生し、長楕円形で長さ5~15㎝、幅2~5㎝で、茎には6本の筋があります。

葉の付け根から1本、または基部で二つに別れた花柄を出し、その先に長さ2㎝ほどの小さな白い花を吊り下げます。

茎が丸く根茎が節状の植物をナルコユリと区別します。

 

学名Polygonatum odoratum
科名ユリ科
別名ナルコラン、甘野老
生薬名萎蕤(いずい)/玉竹(ぎょくちく)
国内分布域北海道、本州、四国、九州
利用部位根茎
利用法薬用、食用、茶用

 

 

薬効と使用方法

打ち身、湿疹、腰痛や美肌、美白(根茎)

打ち身やねんざには、秋から冬にかけて生の根茎を水洗いしておろし金ですりおろし、ガーゼと油紙で幹部に固定すると良いでしょう。保存する場合は、水洗い後刻んだ根を3~4日天日干しにします。

打ち身やねんざ以外にも、湿疹、胎毒、打撲、腰痛にも効果があります。

美容には、根茎に乾燥粉末と少量の小麦粉と混ぜて気になる部分にぬることでシミやそばかすがとれるともいわれています。

根茎の乾燥粉末に少量の小麦粉と酢を混ぜて貼っても良いでしょう。

乾燥した根茎(萎蕤)を煎じて服用または煎液で温湿布しても同様の効果があります。

 

 

滋養強壮、解熱消炎、老化防止(萎蕤・根茎)

萎蕤を1日5~10g煎じて服用、または根茎を生で食べれば滋養強壮、強精、解熱、消炎、鎮咳剤として、寝汗や失精などに効果があるとともに、シミやそばかすをとり、胃炎、胃潰瘍にも効果があります。

老化防止(アンチエイジング)になり気力減退にも効果があります。

また、変形性関節炎による骨の異常も肉がつき目立たなくなり、水もたまらなくなります。むち打ち症の首の痛みも消えるようです。

 

血糖を下げる(薬用酒)

萎蕤を焼酎に漬けて薬用酒とし、服用すれば血色を良くしてくれます。

また、軽度の強心昇圧作用、副腎皮質ホルモン様作用、胃を潤し便通を整える作用が期待できます。

 

 

利用の仕方(薬食健康法)

根をてんぷら、お浸し、バター炒めに

根を主に食すことができます。

若い茎芽はアスパラガスに似た味わいがします。傷みやすいので早めに処理すると良いでしょう。

生のまま、バター炒め、卵とじ、天ぷらなどにしたり、塩をひとつまみいれた熱湯で茹で、しばらく冷水に晒し、お浸し、マヨネーズ和え、酢味噌などに。

 

秋は根茎をイモのように

根茎は年中採取できますが、成熟した秋からが効率が良いでしょう。

煮物や油炒め、天ぷらなどに利用します。

山芋と一緒にすりおろしてとろろ汁にしても良いでしょう。

塩で下浸けした後、みそ漬け、粕漬け、もろみ漬け、キムチなどにします。

 

薬酒

根茎20~30gと砂糖100gを、焼酎1.8ℓに漬け3か月くらい熟成させます。布で濾し、少量ずつ服用します。

 

アマドコロ茶

根茎、葉、花を少し炒って焦げ目をつけ、茶代用とします。

美容大国の韓国では、アマドコロの根を乾燥させた「アマドコロ茶(ドゥングレ茶)」をアンチエイジングや美白のため愛飲しています。

 

韓国で人気のアマドコロ茶(ドゥングレ茶・ドングレ茶

 

 

ほうじ茶に似て、香ばしく少しほろ苦い「アマドコロ茶」。

韓国ではポピュラーなお茶です。

 

 

ハーブ・薬草を使うときの注意点

参考引用文献:大地の薬箱 食べる薬草事典 春夏秋冬・身近な草木75種 村上光太郎著

※ここに掲載されている内容は専門書などを参考に取りまとめた情報です。植物の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。あくまでも自己責任において使用をお願いいたします。使用に不安のある方は専門家や専門医に相談することをお勧めいたします。妊娠中、授乳中、小さな子ども、持病がある方、その他心配なことがある方は注意が必要です。多量の摂取するのはやめましょう。

 

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