「マンダリン」の効果効能 子どもの情緒不安定・落ち着きがないときに 薬に頼らず健康に
デリケートな心理状態や子どもへの使用に大変適している「マンダリン」。
マンダリンの精油(アロマオイル・エッセンシャルオイル)は、子どもの緊張や消化不良などに役立つといわれ、妊娠線の予防や血行をよくする目的でも使われています。

目次
マンダリンとは?
マンダリンは中国の清朝の官史のことを意味し、この果物が彼らへの贈り物としてよく使われていたことから名付けられたといわれています。
また、マンダリンは温州みかんの仲間で、柑橘系のなかでは耐寒性のある植物です。
柑橘系の中ではもっとも甘い香りがします。
学名 | Citrus reticulata |
科名 | ミカン科 |
使用部位 | 果皮 |
主産国 | アルゼンチン |
精油の抽出方法 | 圧搾法 |

マンダリンの効果効能
主要成分 | 精油【リモネン、シトラール、シトロネラール、アントラニル酸メチル】※精油の使用が一般的 |
主な作用 | うっ滞除去、エモリエント、強壮、抗うつ、細胞成長促進、消化促進、鎮痙、鎮静 |
落ち込んだ気持ちを明るくしたいとき
中枢神経を調整し、交感神経を鎮静する作用があり、精神疲労を緩和し落ち込んだ心を明るく元気にする効果があります。
リラックスすることができるため、イライラや不安でなかなか寝付けない時にもおすすめです。
子どもが落ち着きがないとき、情緒不安定なときにも役立つといわれています。
ストレスによる食欲不振に
消化促進作用により食欲を刺激することができるため、強いストレスで食欲がないときにおすすめで、ストレス性の胃潰瘍、消化不良などに効果が期待できます。
作用が穏やかなので比較的安心して使うことができます。
風邪のときや冷え性・むくみに
抗ウィルス・抗炎症作用、発汗作用があり、発熱を伴う風邪の時にも効果的です。
また、血行促進作用により、冷え性やむくみの改善に役立ちます。
妊娠線の予防や肌をなめらかにしたいとき
細胞の成長を促進したり、皮膚を柔らかくする働きがあります。
シワやニキビをなくし肌をなめらかに整え、妊娠線の予防に役立ちます。
セルライトの予防や解消にも優れた効果があるといわれています。
精油の使用法
おすすめの使用法
- 芳香浴
- 入浴
- トリートメント
- ヘアケア
- スキンケア
相性の良い香り
- 妊娠線の予防・解消にはネロリとのブレンドがおすすめです。
- 精神安定には、ネロリと同じ葉からとれる精油のプチグレインと組み合わせると相乗効果が得られます。
- ゼラニウム・イランイラン・ベンゾインともよく合います。

子どもの情緒不安定・落ち着きがない時の使用法
注意力が散漫になったり、落ち着きがなく、ときとして攻撃的・衝動的な行動にでるADHD(注意欠陥多動性障害)については、食生活に原因があるという説や、外因性内分泌錯乱物質(いわゆる環境ホルモン)を原因とする説など諸説あり、原因が明らかになっていません。
このように子どもがぐずっているとき、マンダリンの精油(アロマオイル、エッセンシャルオイル)が役立ちます。
手軽なのは芳香浴ですが、おすすめしたいのが鎮静作用のあるマンダリンの精油を、ご両親(おじいしゃん・おばあちゃんも)がつけて、子どもと一緒にいてあげることです。
マッサージオイルや軟膏剤を作り、ご両親が耳の後ろや手などに使いましょう。サンダルウッドやベンゾインとブレンドすると、より鎮静効果が高まります。
マッサージオイルの作り方
【用意するもの】
キャリアオイル(ホホバオイルがおすすめ) | 50ml |
マンダリンの精油 | 8~10滴くらい |
容器 |
【作り方】
- キャリアオイルを容器に入れ、精油をオイルの入った容器にいれる。
- 蓋をきちんと締めてよく振って混ぜ合わせる。
サンダルウッドやベンゾインの精油をブレンドしてもよいでしょう。全ての精油を合わせて10滴までにしましょう。
注意事項・禁忌事項
皮膚を刺激することがあるので、高濃度での使用は避けましょう。
光毒性は弱いが、肌につけた後は日光や紫外線に当たらないようにしましょう。

参考引用文献:ハーブと精油の基本事典 林信一郎著 、これ1冊できちんとわかるアロマテラピー 梅原亜也子著
※ここに掲載されている内容は専門書などを参考に取りまとめた情報です。植物の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。あくまでも自己責任において使用をお願いいたします。使用に不安のある方は専門家や専門医に相談することをお勧めいたします。妊娠中、授乳中、小さな子ども、持病がある方、その他心配なことがある方は注意が必要です。
