【野草を食べる】ノアザミの効果効能 利用法 止血や神経痛に 薬に頼らず健康に

山野や道端に普通に生えている「ノアザミ」。

葉に棘があり少々毒々しいイメージですが、実は料理の食材として利用することができ、煎じて飲むと止血剤や解毒薬となる植物です。

 

 

目次

ノアザミとは?

 

山野や道端に自生する多年草のノアザミ。

草丈60~100㎝ですが、まれに2mになるものもあります。

花期は5~8月で、一般的には紅紫色の花を咲かせ、花の下の部分は緑色で卵状をしており、背面はふくれて粘着質になります。

葉の縁には棘がありますが、どの種類のアザミも毒を持っていないため、食用として用いることができます。

 

学名Cirsium japonicum
科名属名キク科アザミ属
別名ドイツアザミ
生薬名大薊(たいけい)
国内分布域本州、四国、九州
利用部位根、葉、花、新芽

 

 

薬効と利用方法

 

採取

根は開花期(5~8月)にほりあげ、水洗い後に刻んで、天日干しにします。

根を使うことが多いですが、その他の部位も全草を水洗い後天日干しして乾燥させます。

煎じ方は、乾燥したノアザミを10~15gくらいコップ2杯の水で煎じます。

 

各種出血に(全草)

煎じて服用すると止血、利尿、健胃、解毒薬になります。

特に各種出血(鼻血、血便、血尿、不正性器出血)、肺結核、神経痛などに良いといわれています。

 

虫刺され、やけど、腫物(根)

生の根の汁は、腫物、虫さされ、熱湯でのやけどがあるときにつけると効果があります。

 

乳腺炎(葉)

乳腺炎には、生の葉の繊維を砕いて柔らかくしたものを、冷湿布すると良いといわれています。

 

その他

根や若芽はゴボウの代用として食用になり滋養に良いようです。

 

 

利用の仕方(薬食健康法)

 

天ぷら、炒め物(新芽)

種々のアザミ類が利用できます。

新芽を天ぷらにしたり、さっとゆでで炒め物にします。

 

漬物、きんぴら(根)

根は味噌漬けにすると細めのヤマゴボウになります。

また、きんぴら風に炒めても良いです。

 

生で酢の物、サラダに(軸、花びら)

生のアザミの軸(葉の青い部分をそぎ落として、中心部の白い部分:主脈だけとしたもの)は三杯酢で食べるとおいしくいただけます。

また、頭花から花びらを抜き取りサラダに混ぜると美しいです。

 

 

ハーブ・薬草を使うときの注意点

参考引用文献:大地の薬箱 食べる薬草事典 春夏秋冬・身近な草木75種 村上光太郎著

※ここに掲載されている内容は専門書などを参考に取りまとめた情報です。植物の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。あくまでも自己責任において使用をお願いいたします。使用に不安のある方は専門家や専門医に相談することをお勧めいたします。妊娠中、授乳中、小さな子ども、持病がある方、その他心配なことがある方は注意が必要です。多量の摂取するのはやめましょう。

 

 

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