【野草を食べる】シロザの効果効能 利用法 虫歯の予防・高血圧・便秘に
味わいも、食感もホウレンソウに似ている「シロザ」。
昔は畑でも栽培されており、虫歯の予防や高血圧、便秘、痛風の予防に効果があるといわれています。

目次
シロザとは?
ユーラシア原産で乾燥地や海岸付近の砂地、道端などに自生しています。非常に生命力が強く、現在では野生化していたるとこをにみられます。
8月~10月の花の咲く時期には草丈が60㎝から150㎝にもなります。大きく育ったものは茎がとても固く、昔は杖として利用していたようです。
シロザの特徴は、芽が出ている中心部分の座が粉をふいているように白いことです。見た目がそっくりで座が赤いものは「アカザ」といいます。
どちらも同じ調理法で食べられます。
学名 | Chenopodium Album |
別名 | シロアカザ、 |
科名属名 | ヒユ科(以前はアカザ科)アカザ属 |
分布地域 | 全国の野原や河原、畑、荒れ地、乾燥した土地 |
いつ摘める? | 6~11月 |
摘み方 | 中心から生えてくる若葉や若芽を手で摘む |
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シロザの効果効能
主要成分 | カルシウム、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンC、マグネシウム、鉄分 など |
- 健胃
- 滋養強壮
- 利尿作用
- 虫刺され、切り傷
- 湿疹、腫物、口内炎、疥癬など
- 歯痛、虫歯予防
- 高血圧症、動脈硬化予防
- 痛風
利用法
生葉の汁は、虫刺されの症状緩和に、また汁を口の中に含むと虫歯に良いとされます。
シロザの若葉はゆでて食用に利用することができます。また、種子も食べることができます。佃煮にしたり、ふりかけにして食用にします。

おいしい食べ方
2~3分ゆでて水にさらし、おひたしやあえもの、酢のもの、汁ものの具に。炒め物にしてもよいです。
ホウレンソウと同じように調理することができます。
「シロザのグリーンポタージュ」の作り方
【材料(二人分)】
シロザ(アカザでもよい) | 150g |
玉ねぎ | 150g |
ジャガイモ | 75g |
バター | 20g |
だし汁 | 400ml |
無調整豆乳 | 100ml |
塩 | 小さじ1 |
黒コショウ | 少々 |
- シロザはゆでて1㎝くらいの長さに切る。
- 温めた鍋にバターを入れ、薄切りにした玉ねぎを弱火で透明になるまで炒める。厚さ3㎜くらいに切ったジャガイモも加えてさっと炒める。
- だし汁を加え、ジャガイモに竹串がすっと通るまで煮たら、塩を入れて火を止める。
- 3に1のシロザを加えてミキサーにかけ、なめらかにしたら鍋にもどし豆乳を入れて塩、黒コショウで味を整える。

注意・禁忌事項
シュウ酸を含んでいるため生では食べないようにしましょう。
妊娠中・授乳中の方も避けたほうがよいでしょう。
参考引用文献:食べる野草図鑑 岡田恭子著
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※ここに掲載されている内容は専門書などを参考に取りまとめた情報です。植物の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。あくまでも自己責任において使用をお願いいたします。使用に不安のある方は専門家や専門医に相談することをお勧めいたします。妊娠中、授乳中、小さな子ども、持病がある方、その他心配なことがある方は注意が必要です。
