【野草を食べる】ハコベの効果効能・利用法 歯痛や歯槽膿漏の予防、催乳に

別名「ヒヨコグサ」とも呼ばれる「ハコベ」は、別名どおり鳥たちの大好物です。

春の七草のひとつで奈良時代は野菜として食べられていました。

栄養価が高く、昔は母乳の出がよくなると産前産後に食べたり、虫垂炎、胃痛の薬代わりにしたり、歯磨き粉にして歯槽膿漏対策にと活躍してきた野草です。

目次

ハコベとは?

世界中どこでも見られる越年草で、草丈10~30㎝です。茎は柔らかくて直立せず、節ごとに根と芽をだして地面をはいます。

葉は対で生え、卵形で長さ1~2㎝です。春から秋まで、茎の先に次々と小さな白い花が咲きます。

花弁は5枚で1枚ずつ深い切れ込みが入っています。

畑の雑草として厄介者扱いされることも多いです。

春の七草のひとつです。(春の七草:ナズナ、セリ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ)

学名Stellaria
別名コハコベ、ヒロコグサ
科名属名ナデシコ科ハコベ属
生薬名繁縷
利用法薬用、食用
利用部位全草
育成場所道ばた、畑、野原など
いつ摘める?夏以外。特に春がおいしい。

ハコベの効果効能

主要成分ビタミンB群、ビタミンC、カルシウム、カリウム、カロテノイド、フラボノイド、サポニン
主な作用止血、抗菌、収斂、鎮痛、解毒作用、美肌効果など

  • 神経痛や腰痛、腹痛の改善
  • 歯痛や歯槽膿漏の予防、歯ぐきの出血の改善
  • 湿疹、切り傷、腫れ物、打ち身、痔の改善
  • 肌荒れ改善、美肌効果
  • 産前産後や月経過多の改善
  • 催乳作用
  • 利尿作用・腎臓病の予防
  • むくみの改善など

採取方法と利用法

春から夏に地上部を刈り取り、水洗いして2~3日天日干しにします。

産後の浄血、催乳に1日量10~15gを300mlの水で半量になるまで煎じ、3回に分けて服用します。

粉末にして食塩を加えれば歯磨き粉になって大変効果があるといわれています。

また生葉の青汁でうがいをすると歯茎の出血、歯槽膿漏の予防になります。

おできには生葉をもんで出た汁に、卵の殻を焼いて粉末にしたものを加えて、ねったものをつけると良いです。

参考引用文献:100種類の見分け方・採取法・利用法 身近な薬草活用手帖

おいしい食べ方

生で食べる場合はサラダにしてもよいでしょう。

炒め物、てんぷら、2分ほどゆでておひたしやあえものに。汁物の材料にしてもおいしいです。

天日干し乾燥したものをお茶にしてもよいです。

「ハコベの納豆あえ」の作り方

【材料】

ハコベ適量
少々
納豆1パック
醤油適量

  1. 鍋に湯を沸かし、塩とハコベを入れて2~3分茹でたら、ざるに広げて手早く冷まします。
  2. よく混ぜた納豆に醤油を入れて混ぜ、1を加えて、さっとあえます。味見をして足りなければ醤油を加えて調整します。

参考引用文献:食べる野草図鑑 岡田恭子著

※ここに掲載されている内容は専門書などを参考に取りまとめた情報です。植物の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。あくまでも自己責任において使用をお願いいたします。使用に不安のある方は専門家や専門医に相談することをお勧めいたします。妊娠中、授乳中、小さな子ども、持病がある方、その他心配なことがある方は注意が必要です。

ハーブ・薬草を使うときの注意点はこちら

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