【米のとぎ汁発酵液】効果・作り方・使い方 抗菌作用 薬に頼らず健康に
昔からお掃除などに使われ、日本人の生活に溶け込んでいた「米のとぎ汁」。
ここではそのとぎ汁を発酵させた【米のとぎ汁発酵液】をご紹介しています。
目次
米のとぎ汁発酵液とは?
ほとんどの方は捨ててしまっている、米をといだ時に出る白く濁ったとぎ汁。
そのとぎ汁を発酵させると、抗菌作用や美容、健康に効果的な乳酸液に変身するのです。
様々な乳酸菌入りの食品がありますが、お米のとぎ汁からつくった乳酸菌はとても生命力が強いといわれています。
また、最近ではポリアミンが含まれていることが報告されています。
ポリアミンは細胞の成長や増殖をはじめ、細胞の生命活動を助けてくれる力強い物質です。
それは母乳にもたくさん含まれており、赤ちゃんがすくすく成長するのに一役かっている存在で、粉ミルクにも入っている場合があります。
抗菌・消臭に
部屋に乳酸菌がフワッと広がると微生物が雑菌の繁殖を抑えてくれるため、抗菌作用があるといわれています。
また、昔の人々はワックス替わりに米のとぎ汁で掃除をしたそうです。
調理した後のベトベトなフライパンや油汚れなどにも効果を発揮し、発酵液をスプレーして少し時間をおいて置けば、ゴシゴシこすらなくてもピカピカになります。
しかも米のとぎ汁発酵液には消臭効果があります。
臭いを付けて誤魔化すのではなく、臭いの元となる雑菌や臭い成分を中和することで消臭してくれるので、臭いを元から絶つことが出来るのです。
小さなお子様やペットがいるご家庭でも安心して使用することができますよ。
美容・アンチエイジング・美髪
とぎ汁の発酵液には乳酸菌やビタミン、セラミドなどの肌に必要な成分が入っているため、肌の保湿や美白効果が期待できます。
また、細胞の成長や増殖をはじめ、細胞の生命活動を助けてくれるポリアミンも含まれています。
新陳代謝を高めるため老化を予防(アンチエイジング)する効果があったり、肌のターンオーバーがスムーズにいくことでアトピー性皮膚炎の緩和にも効果が期待できます。
とぎ汁発酵液で洗髪することで、育毛、白髪予防などにも効くといわれています。
動脈硬化・がん予防
ポリアミンが含まれているため、健康面でも大いに役立ちます。
血管の炎症を抑える効果があるため動脈硬化になってしまうのを未然に防ぐ効果が期待できます。
また、細胞分裂を行う際、DNAとRNAは遺伝子の情報をコピーするのですが、ときどき間違えてエラーを起こしてしまうことがあります。そしてこのコピーミスこそが、老化や病気の大きな原因と言われています。
ポリアミンはDNAやRNAを安定させ、このミスを防ぎ、細胞の生まれ変わりをスムーズにしてくれるため、
がん予防にもつながるといわれています。
米のとぎ汁発酵液の作り方
用意するもの
砂糖はできるだけミネラルをたくさん含んだ精製していない黒糖やきび砂糖を使うと良いです。
水は500mlとありますが、適量で大丈夫です。
掃除に使用するだけならば水道水で構いませんが、美容として肌につける場合は、普通の水道水には塩素が入っていて肌にあまりよくありません。
また、菌が活動しやすい環境を考えると浄水かミネラルウオーターを使用してとぎ汁発酵水を作ることをおすすめします。
発酵が進みすぎるとガラスやプラスチック製の容器だと破裂する場合があるため、ペットボトルを使うと良いでしょう。
米 | 2合 |
水 | 500ml |
黒糖 | 小さじ2 |
塩 | 小さじ1 |
ペットボトル | ←炭酸用の物が望ましい |
作り方
1日目
- ボウルに米をいれます。まずはゴミやお米の表面についている雑菌を洗い流すために、多めの水を注ぎ、ざっと2、3回かき混ぜてからその水は捨てます。
- 500ml程度の水を加えて、お米をとぎます。
- ②のとぎ汁をペットボトルにいれ、塩と黒糖を入れ均一に混ぜ合わせます。
- ペットボトルの蓋をし常温で保存します。
2日目以降
一日一回、ペットボトルを振ったあと蓋を開けて空気をいれます。
5日後
気温や湿度にもよりますが、夏は5日ほど、冬は10日ほど経ち、
蓋を開けると「プシュッ」という音がしたら発酵液の完成です。
また、ペットボトルを軽く振り(2、3回。あまり降りすぎないこと。)蓋を開けると「シュワシュワ」という音がしたら出来上がりです。
注意
発酵が進みすぎると、ペットボトルをあけた瞬間あふれ出る場合があるので注意しましょう。
また、飲んでみると通常少し酸っぱい味がするのですが、卵の腐ったような匂いなど、明らかに臭いがきつくなった場合は異常発酵した可能性があるため、もう一度作り直すようにしてください。
夏場などは特に注意が必要です。自然の微生物が相手のため根気よく作ってみてくださいね。
使い方
お掃除に
百円ショップなどに売っているスプレーボトルに発酵液をいれ、フローリングやキッチンなどのお掃除に使ってみましょう。
ワックス替わりになり床はピカピカ、コンロの油汚れなどにも使えます。
洗顔・化粧水に
洗面器に水をはり、発酵液を適量加えます。
それで洗顔することによりお肌が滑らかになります。
また、スプレーボトルにいれて化粧水として吹きかけましょう。美白・美肌効果が期待できます。
※お肌に合わない場合もあるため、異常が出たら使用するのをやめてください。
洗髪・入浴剤に
髪を洗う前に頭皮に発酵液をなじませて、頭皮を動かすようにマッサージをしましょう。
毛穴から汚れが浮いてきてフケやかゆみ、抜け毛予防にもなります。
また、お風呂に発酵液をいれると肌がしっとりするので乾燥肌の人におすすめです。
飲用する
サプリとして飲用してみましょう。
少し酸っぱい味がするため、苦手な方はジュースやコーヒーにスプーン一杯加えるだけで大丈夫です。
乳酸菌がお腹の調子を整えてくれるため、便通が良くなりダイエットにも効果的です。
※ここに掲載されている内容は専門書などを参考に取りまとめた情報です。植物の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。あくまでも自己責任において使用をお願いいたします。使用に不安のある方は専門家や専門医に相談することをお勧めいたします。妊娠中、授乳中、小さな子ども、持病がある方、その他心配なことがある方は注意が必要です。多量の摂取するのはやめましょう。