「バーベイン」の効果効能 ストレスや感染症、女性特有の症状に

古代ローマでは神事に使われ、魔法のハーブとも考えられていた「バーベイン」。

占いや呪術、予言、魔法の薬、災厄から身を守るお守りに欠かせない、スピリチャルなハーブです。

また、万病薬とも考えられ、黄疸、腎臓病、感染病であるペスト(黒死病)などにも用いられてきた歴史もあります。

日本や中国でも漢方薬、民間薬として使われ、「万病草」「肝臓草」「聖なる草」「魔法使いの草」など多くの異名をもち、数々の伝説があります。

目次

バーベインとは?

神経に対する強壮作用と鎮静作用に優れたハーブで、高さ30~80㎝になる多年草です。

茎は細かく直立し、葉は対生して切れ込みがあり、初夏から秋、枝先に細長い総状花序をつけ、白や青紫、ピンクなどの小さい花を咲かせます。

学名Verbena officinalis
別名クマツヅラ
科名クマツヅラ科
原産地アジア、ヨーロッパ、北アフリカ
使用部位全草
作用鎮静作用、鎮痛作用、抗炎症作用、抗菌作用など

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バーベインの効果効能

イライラや不安などのストレス・不眠症に

バーベインには神経系への優れた鎮静作用や強壮作用もつハーブで、イライラ・不安・気分の落ち込みなどの不安定な気持ちを静めてくれます。

不安神経症・不眠症などの神経の緊張を緩和し、頭痛を和らげてくれると言われています。

継続してバーベインティーを飲用することで、ストレス耐性が上がるとも言われています。

胃腸トラブル・過食・食欲不振に

鎮静作用があり、精神を穏やかに保ってくれる作用があるバーベインには、ストレスからくる過食や食欲不振の改善にも効果が期待できます。

また、消化促進作用や鎮痛作用もあるため、腹痛・下痢・便秘などを改善してくれると言われています。

風邪・インフルエンザ・感染症に

バーベインには発汗作用があります。発汗を促し解毒・解熱をするため、風邪やインフルエンザ、感染症にも効果が期待できます。

古くは感染症のペスト(黒死病)の治療にも利用されていました。

更年期障害やPMS・生理痛などの女性特有の症状に

鎮静作用や鎮痛作用があるバーべインは、更年期障害の精神的に不安定な気持ちや、生理前に起こる心身ともに不安定になる症状、PMS(月経前症候群)を和らげてくれる効果があります。

また、漢方ではバーベインの葉を生理痛や月経不順などの改善に利用しています。

その他

バーベインには利尿作用があるため、むくみを改善してくれます。

また、消化促進作用や肝臓の働きを活発にする作用もあるため消化不良の改善や肉体の強壮作用にも効果が期待できます。

エピソード

古代ローマ人は使節や高官にバーベインで作った冠を捧げ、束にして清めの儀式や祭壇を掃き清めるために使っていたと言われています。

この花を愛と豊穣の女神ヴィーナスに捧げ「ヴィーナスの花」と呼び、結婚式で身につけました。

ローマの戦いの使者は敵から身を守るためバーベインの首飾りをつけて伝言を運び、必ず和解をもたらすと信じて、敵同士が休戦を知らせる旗として使いました。

参考引用文献:ハーブのすべてがわかる事典 ジャパンハーブソサエティー著

注意点

高血圧の方・妊娠中の方・お子様への使用は避けるようにしましょう。

大量に使用すると麻痺を起こす場合があるので注意しましょう。

※ここに掲載されている内容は専門書などを参考に取りまとめた情報です。植物の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。あくまでも自己責任において使用をお願いいたします。使用に不安のある方は専門家や専門医に相談することをお勧めいたします。妊娠中、授乳中、小さな子ども、持病がある方、その他心配なことがある方は注意が必要です。

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