「ステビア」の効果効能 ダイエットの強い味方 糖尿病や成人病に
ステビアの葉は何世紀もの間、ブラジルやパラグアイに住む先住民の間で甘味料として利用されてきました。
1970年、国際糖尿病学会でパラグアイの学者が、糖尿病への効果を発表。甘味料としてだけでなく、さまざまな成人病に効果がある植物として世界中で注目されるようになりました。
今回は、世界中で低カロリー甘味料として大量消費されている「ステビア」についてご紹介します。
目次
ステビアとは?
高さ50~100㎝の半耐寒性多年草のステビア。白い細毛でおおわれる茎は根元が木質化します。
対生する葉は緑色、菱形から卵形の縁が鋸歯状であり、夏から秋に白い小型の頭花を多数つけます。
ステビアの葉には、砂糖の200~300倍もの甘さをもつ甘味成分(ステビオサイド)が含まれています。
砂糖とちがい低カロリーのため、ダイエットや糖尿病の甘味料として使われ、虫歯にもなりにくい特徴があります。
食品添加物や健康飲料、化粧品などに幅広く商業生産されています。
学名 | Stevia rebaudiana |
別名 | アマハステビア、キャンディリーフ |
科名 | キク科 |
原産地 | 南米各地 |
使用部分 | 葉 |
作用 | 抗菌作用、抗酸化作用、解毒作用 |
ステビアの効果効能
ダイエット・糖尿病の方の甘味料に
ステビアには砂糖の200~300倍の甘味がありますが、低カロリーのためダイエットや糖尿病の方の甘味料に使われています。加えて血糖値低下作用があると言われています。
抗酸化作用によりアンチエイジング・ガンを予防
ステビアには緑茶の約5倍もの高い抗酸化作用があり老化を防止します。そのため、アンチエイジングやガンの予防にも効果が期待できます。
京都薬科大学と京都府立医科大学の共同研究によってステビアにガンを抑制する効果があると発表されました 。
アトピー・花粉症・喘息などのアレルギー症状を緩和
ステビアはアレルギーの原因となるヒスタリンを解毒する作用があります。ヒスタリンを解毒する天然素材はステビアだけと言われており、大変貴重な植物です。
アトピー性皮膚炎・花粉症・喘息などのアレルギー症状を緩和してくれる効果が期待できます。
不要な菌だけ殺菌する「選択的殺菌作用」
ステビアには必要な菌は残し不要な菌だけ殺菌する「選択的殺菌作用」があることが、東北大学の研究で明らかになりました。
有用菌は殺菌せず、「サルモネラ」や「O-157」などの食中毒の原因である菌を殺菌し、「エイズウイルス」「鳥インフルエンザウイルス」「テング熱」などを抑制する効果があることが、さまざまな研究機関から発表されています。
高血圧・糖尿病・動脈硬化に
ステビアには「ステビオシド」という成分が含まれ、その成分は血圧を下げる効果があるため、高血圧の対策にも有効であると言われています。
また、「ステビオシド」は血液中の糖分をエネルギーに変えインスリンの分泌を促すため、血糖値を下げる効果があります。そのため、糖尿病や動脈硬化の予防に効果が期待できます。
注意点
キク科アレルギーの方は利用しないでください。
妊娠中・授乳中・小さな子どもに対する安全性を示すデータがまだ乏しいため、心配な方は利用を控えるようにしましょう。
ペルーの先住民は、避妊薬としてステビアを使用してきた歴史もあります。
まだ、ステビアの作用については研究段階のため、心配なことがあるかたは医師に相談するようにしましょう。
甘みが強いため飲み過ぎないように注意しましょう。
参考文献:ハーブのすべてがわかる事典 ジャパンハーブソサエティー著
※ここに掲載されている内容は専門書などを参考に取りまとめた情報です。植物の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。あくまでも自己責任において使用をお願いいたします。使用に不安のある方は専門家や専門医に相談することをお勧めいたします。妊娠中、授乳中、小さな子ども、持病がある方、その他心配なことがある方は注意が必要です。