「カキドオシ」の効果効能 高血圧・結石に 生活習慣病対策にも注目

お茶や酒で楽しむほか、民間薬として親しまれてきた「カキドオシ」。

子どもの夜泣き、ひきつけに用いられて癇取草(カントリソウ)の別名があります。

漢方の生薬では連銭草(レンセンソウ)の名前で呼ばれ、利尿や消炎薬として用いられており、

ヨーロッパ原産のセイヨウカキドオシも古くから民間薬として重宝され熱病や咳などの薬として利用されてきました。

今回はゲンノショウゴなどと並び、古くから民間薬として使われてきた「カキドオシ」についてご紹介します。

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カキドオシとは?

野原や道端に生えるつる性の多年草で茎葉ははじめ直立し草丈は5~25㎝になりますが、花が終わるころには倒れて地表をはうようになります。

葉の形が小銭に似ているので連銭草ともいわれ、花は淡紫色の唇状花で、柄があり葉のわきに1~3個ずつつきます。

学名Glechoma
和名垣通し(かきどおし)、癇取草(カントリソウ)、連銭草(レンセンソウ)
科名属名シソ科カキドオシ属
原産地
ヨーロッパ、東アジア
利用部位茎、葉
薬効冷え性改善、鎮痛など

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カキドオシの効果効能

利尿作用・結石を体外に排出

漢方でも利尿作用がある生薬として用いられるように、カキドオシに含まれる成分のサポニンやタンニンは、余分な水分を尿で排出する作用があります。

また、腎臓・膀胱・尿路などにできてしまった結石を排出してくれる効果も期待できます。

動脈硬化・心筋梗塞などの血流障害や高血圧に

カキドオシには抗酸化作用があるフラボノイドやビタミンCが含まれているため、血管を広げ血流を促進する作用があります。

そのため、動脈硬化や心筋梗塞などの血流障害や、血糖値を低下させる効果もあるため高血圧の予防にもつながると言われています。

咳・気管支炎・風邪・インフルエンザに

カキドオシに含まれているタンニンは殺菌作用や収斂作用、抗炎症作用をもつ成分です。

体内に侵入するウイルスと闘い、咳や喘息、気管支炎を緩和する効果があると言われています。

また、サポニン、ビタミンCには免疫力を活性化させる効果もあるため、風邪やインフルエンザの予防にも期待が持てます。

お茶で取り入れるのをおすすめします。

鎮静作用・リラックス効果

カキドオシのミントのような香りはリモネンという香り成分によるものです。その成分には鎮静作用やリラックス効果が期待できます。

冒頭でも少し触れましたが、古くは子供の夜泣きやひきつけに用いられ癇取草という別名もあります。

そのため、イライラや気分の落ち込みなどのストレスの緩和に効果が期待できます。

アンチエイジング・美肌効果

カキドオシには抗酸化作用があるビタミンCやフラノボイドが含まれているため、活性酸素を抑え老化によるシワ・たるみを予防するアンチエイジング作用が期待できます。

また、ビタミンCはメラニン色素を抑制する作用もあるため、シミを防ぎ美肌効果を期待できます。

生活習慣病対策に注目?

カキドオシが糖尿病対策として有効であることは前述しましたが、さまざまな研究機関で今もなお研究が続けられています。

1968年に日本生薬学会にて、糖尿病対策としての和薬の効能を調べる実験で、カキドオシ・タラノキ・フジバカマの3種の温水エキスを用いて動物実験を行った。結果、すべてに血糖値低下作用が認められたが、他のふたつに比べて特にカキドオシが顕著な成果を表わした。

また、2007年、日本食品科学工学会でラットにおけるカキドオシ抽出物の血糖値上昇抑制作用でも、同様な結果が報告されている。その機序はまだ研究段階だが、クワの成分のような消化酵素への作用ではなく、サポニン成分のウルソール酸などが糖分の胃腸内の滞留時間に影響を及ぼしていると考えられる。

また、当協会内の非公開な実験だが、カキドオシを毎食後に飲用し、拡張時血圧220の値が、僅か3か月で135の正常値内まで下がった驚異的な結果が確認されている。

和ハーブ図鑑 古谷暢基/平川美鶴著

カキドオシ茶の作り方

  1. 春から初夏に、出全草を刈り取り採取します。
  2. きれいに洗い日陰で乾燥させます。
  3. パリパリに乾燥できたらハサミなどで細かく切ります。(乾燥が不十分の場合は電子レンジで加熱してもよいでしょう)
  4. 清潔な容器などに保存します。

カキドオシ茶の飲み方

  1. 乾燥させたカキドオシの茶葉大さじ2杯と1リットルの水を、やかんに入れ火をかけます。
  2. 沸騰したら火を弱め7~10分ほど煮出します。※あまり長時間煮てしまうと芳香成分が揮発してしまうため煮詰め過ぎは避けましょう。
  3. 茶葉をこしていただきます。

注意点

腎臓・肝臓疾患のある方は使用を避けましょう。

過剰摂取すると胃腸の粘膜などの炎症をおこす可能性があります。

持病がある方、妊娠中の方など、心配なことがある方は医師に相談するようにしましょう。

参考文献:ハーブのすべてがわかる事典 ジャパンハーブソサエティー著

※ここに掲載されている内容は専門書などを参考に取りまとめた情報です。植物の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。あくまでも自己責任において使用をお願いいたします。使用に不安のある方は専門家や専門医に相談することをお勧めいたします。妊娠中、授乳中、小さな子ども、持病がある方、その他心配なことがある方は注意が必要です。

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