【スギナリンスの作り方】育毛や白髪予防に 薬に頼らず健康に
ミネラルやケイ素が豊富に含まれ、育毛や白髪予防に効果的な「スギナリンス」をご紹介しています。
目次
スギナとは
スギナは、ツクシが成長した後に生えてくる草のことです。
別名「地獄草」ともいわれ、とてつもなく生命力が強い雑草としても知られています。
太平洋戦争で広島に原子爆弾が落とされたとき、一番初めに生えてきたのがスギナだといわれています。
畑や空き地などあちこちにはえてくる厄介な雑草という印象のスギナですが、古来からその薬効が知られ、様々な所で活用されてきました。
学名 | Equisetum arvense(エクイセトゥム アルウェンセ) |
和名 | すぎな(杉菜) |
生薬名 | 門荊(モンケイ) |
科名 | とくさ科 / トクサ属(トクサ属に属する多年草) |
ハーブ名 | Field horsetail(フィールドホーステール)、Common Horsetail(コモンホーステール) |
産地・分布 | ユーラシア、北米大陸 |
どこで摘める?
日本全国の山野、畑地、道ばたに普通にみられます。
1度生えるとなかなか途絶えない、除草が大変な雑草としてもしられているため、思わぬところに生えていたりもします。
5~7月に栄養茎を採取し、水洗いしたあと少し天日干しにするとエネルギーがアップします。
スギナの効果効能
スギナには特に現代人が不足しがちな、ミネラルが豊富で、カルシウムはほうれん草の155倍、リン、カリウムは5倍、マグネシウムは3倍という驚くべき栄養素を含んでいます。
ミネラルは体を構成するだけでなく、体の機能を維持したり調節したりするのに重要な役割を担っています。
さらに、スギナに含まれるケイ素という成分は、髪の育成に必要なタンパク質の結合を助けてくれるため、白髪や抜け毛を予防し髪の健康を保ってくれます。
イギリスではヘアリンスとして昔から活用されています。
骨の発育に | スギナは植物には珍しくケイ素を豊富に含んでいます。
ケイ素は体内で骨や軟骨の発育に関わるほか、コラーゲンやエラスチンなどの結合組織を強化する働きがあります。 そのため爪や歯を育成し、骨粗鬆症対策にも有効だと言われています。 |
老化防止・ガン・生活習慣病に | ケイ素には活性酸素を除去してくれる作用があります。
活性酸素は細胞を攻撃するため、老化やさまざまな病気の原因になります。 スギナはその活性酸素を除去してくれるため、老化によるシワ、シミなどを予防するアンチエイジングに効果があり、ガンや生活習慣病の予防になるといわれています。 |
美肌・デトックスに | ケイ素には血管の若返り効果があります。
そのため、血流を良くし細胞に酸素や栄養素を十分に届けてくれるので、新陳代謝が活発になります。 結果としてニキビや吹き出物などが改善し、顔色もよくなるため、デトックス、美肌効果を得ることができます。 |
美髪に | ケイ素は髪の育成に必要なタンパク質の結合を助けてくれるため、白髪や抜け毛を予防し髪の健康を保ってくれます。 |
むくみ・高血圧に | スギナに含まれるカリウムには利尿作用があるため、むくみや高血圧の改善に役立ちます。ただし、腎臓疾患がある人は使用しないでください。 |
二日酔いに | スギナにはデトックス効果があるため、二日酔いにも効果があるといわれています。 |
体臭に | スギナに含まれるケイ素には、口臭や体臭の予防に効果があるといわれています。 |
睡眠に | 松果体からメラトニンが分泌されることで、質の良い睡眠を得ることができます。ケイ素は松果体の形成を助けるため、スギナをとることにより睡眠の質が向上します。 |
アレルギーに | スギナに含まれるケイ素は、免疫システムのある腸内環境を整えるため、花粉症やアトピーなどのアレルギーの改善に期待できるといわれています。 |
自律神経の乱れに | スギナにはナトリウムとカルシウムが豊富に含まれています。そのため自律神経の乱れを整えてくれる作用があるといわれています。 |
「スギナリンス」を作ってみよう
材料
スギナ | 8本くらい |
水 | 2カップ |
作り方
①
摘んできたスギナを良く洗い、10分位天日干しにします。
②
鍋に2カップの水とスギナを入れ火にかけます。
③
沸騰したらしばらく煮詰めます。蓋をして30分位放置します。
④
濾して保存容器に入れたら出来上がりです。
利用方法
普段お使いのシャンプーなどに少量混ぜてお使いください。
毛根に成分が届くように頭皮をマッサージします。
※ここに掲載されている内容は専門書などを参考に取りまとめた情報です。植物の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。あくまでも自己責任において使用をお願いいたします。使用に不安のある方は専門家や専門医に相談することをお勧めいたします。妊娠中、授乳中、小さな子ども、持病がある方、その他心配なことがある方は注意が必要です。多量の摂取するのはやめましょう。