【野草を食べる】ツワブキ(石蕗)の効果効能 利用法  下痢や虫刺され、痔に

黄色いかわいらしい花に似合わず、潮風の強い海辺で力強く繁殖していく「ツワブキ」。

古くから民間療法に用いられており、下痢や虫刺され、痔などに利用されてきました。

目次

ツワブキとは?

フキに似た葉をもち、かつその葉がつやつやしていることからツワブキと名付けられたといわれています。

生命力旺盛な花で、海の近くの暖かい地域に分布しています。

食べるのは若葉と茎。葉は比較的肉厚で歯ごたえがあります。

今はキャラブキといえばフキを使いますが、本来はこのツワブキで作っていました。

学名 Farfugium japonicum
科名属名 キク科 フキ属
薬用部茎、葉
生薬名橐吾( タクゴ)
どこで摘める?本州、四国、沖縄の浜辺、野原など
摘み方若葉や新芽は手で摘む。茎は根からはさみで切る
いつ摘める?1~5月

ツワブキの効果効能

主要成分食物繊維、ヘキセナール、カリウム、ビタミンC、セスキテルペノイド、アルカロイド 、ナトリウム

  • 打撲・筋肉痛・切り傷・できもの・虫さされ・痔
  • 下痢や便秘の予防改善
  • 糖尿病の予防
  • ガンや高血圧・動脈硬化などの生活習慣病予防
  • アンチエイジング効果
  • 骨粗鬆病予防
  • 風邪予防
  • 食中毒予防
  • むくみ予防
  • ダイエット効果
  • イライラ解消など

利用法

葉は生葉を火であぶって柔らかくし、そのままあるいは細かく切り刻んで、切り傷、打撲、湿疹、痔などに塗布します。

根(秋に根を採取)や茎は良く洗ったあと刻んで乾燥させて煎じ薬として健胃薬や下痢止めとして利用します。

葉を揉んで塩を加え、これを蒸してから脇の下に張るとワキガによいといわれています。

食用としては、若い茎をキャラブキにしたりキンピラにも利用します。若葉や新芽は炒め物やてんぷらにします。

注意事項・禁忌事項

ツワブキ(石蕗)には有毒物質のピロリジジンアルカロイドが含まれているため、食べる前には必ずアク抜きをしましょう。


また、含まれるセンキルキンを多量にとると発がんの可能性を高めるため多食は避けましょう。

ハーブ・薬草を使うときの注意点はこちら

ツワブキの下ごしらえ

  1. ツワブキをきれいに洗いたっぷりのお湯で15分ほどゆがく。
  2. ざるにとり水に浸す。
  3. そのまま一晩以上水につけアクを抜く。

「ツワブキの茎の油みそ炒め」の作り方

【材料(作りやすい分量)】

ツワブキの茎5本
ごま油小さじ1~2
大さじ5
赤みそ大さじ1

  1. ツワブキの茎はタワシで洗い、葉は除く。
  2. 前述したようにアクを抜いたら、水けをふく。
  3. 茎を3~4㎝に切り、ごま油でさっと炒めたら水を入れ、蓋をして中火で柔らかくなるまで煮る。
  4. 仕上げに赤みそを入れてからめる。

参考引用文献:食べる野草図鑑 岡田恭子著

「ツワブキの佃煮」の作り方

【材料(作りやすい分量)】

ツワブキの茎5本
醤油 大さじ1
みりん大さじ1
酒(できれば日本酒)大さじ1
砂糖大さじ1

  1. 茎の皮を剥き、前述した方法でアク抜きをする。
  2. ツワブキのスジをむいて3~4㎝くらいに切る。
  3. 鍋にすべての調味料とツワブキを入れ焦がさないよう煮詰める。
  4. 煮汁がほとんどなくなるまで煮詰めたら出来上がり。

参考引用文献:食べる野草図鑑 岡田恭子著

※ここに掲載されている内容は専門書などを参考に取りまとめた情報です。植物の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。あくまでも自己責任において使用をお願いいたします。使用に不安のある方は専門家や専門医に相談することをお勧めいたします。妊娠中、授乳中、小さな子ども、持病がある方、その他心配なことがある方は注意が必要です。

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