民間医療の万能選手「ビワ」の効能
庭にビワの木を植えました。
何故植えたかというと、枇杷(ビワ)葉エキスを作りたかったからです。
ビワは平安時代の書物の記述があるほど、古くから食べられていた果物で栽培の記録も古くから残っています。
民間療法に用いる植物の中でも万能選手もいえるビワ。江戸時代には、さまざまな生薬とビワの葉を混ぜて煎じた枇杷葉茶を売り歩くすがたが町中で見られたと言います。
夏の風物詩で食中毒や夏バテ防止の飲みものとして需要がありました。
葉はほかにもお茶や焼酎漬けの湿布、温灸などに幅広く利用されています。
万能薬と言われるビワの葉エキスの作り方は簡単。
常備したい加工品です。
目次
ビワの葉エキスの作り方
〖材料〗
焼酎 1.8ℓ
ビワの葉 120g
〖作り方〗
① ビワの葉、発芽してから1年以上の緑色が濃く葉肉の厚いものを用意。
まず、葉の表裏を綺麗に歯ブラシやたわしでよく洗い、よく乾かす。
② ①の葉から軸の部分を取り除き、2.3㎝の幅に切り、口の広い瓶に入れ、焼酎を注いだら、蓋をし冷暗所に保存する。
③ 夏なら2ヶ月、冬は4ヶ月以上おき、葉の色が抜けていたら取り出し、そのまま保存する。途中、1ヶ月くらいから1から2回葉の上下をひっくり返すと良い。
小さな傷や火傷につけたり、湿疹、虫刺され、口角炎などに効果的です。
その他の利用方法
9月上旬に葉を取り、水洗いし2.3日天日干しにする。
虫刺され、湿疹、かぶれ、あせもには葉10から20gをコップ1杯の水で半量になるまで煎じ、冷ましてから冷温湿布すると良い。
夏の下痢止めや食中毒には、同じ煎汁を食後三回に分け服用すると良い。
毒虫などの場合は刺された部分をつまんで毒素を出してから湿布する。
布などで乾燥葉を包んで風呂に入れれば、かぶれやあせもなどに効果がある。
枇杷の効能・効果
- 発熱性の風邪のせき止め
- サポニン効果で血行改善や解熱作用
- クエン酸効果で疲労回復
- ガン治療薬に使われるアミグダリンが豊富
- 吐き気、嘔吐抑制
- 美肌効果などの美容面も
医学が発達していない時代には生薬として重宝されていたビワ。ただしアレルギー症状が出る場合もありますので、心配なことがある方は医者に相談するようにしましょう。
※ここに掲載されている内容は専門書などを参考に取りまとめた情報です。植物の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。あくまでも自己責任において使用をお願いいたします。使用に不安のある方は専門家や専門医に相談することをお勧めいたします。