「ハイビスカスティー(ローゼルティー)」の効果効能 アンチエイジングや美肌効果
南国の花の代名詞ともいえる「ハイビスカス」。
古代エジプトでは、3000年~4000年以上前から「ハイビスカスティー(ローゼルティー)」が飲用されており、クレオパトラもそれを飲んで美貌を保っていたと伝えられています。
主にアフリカ原産の「ローゼル」という種類が食用や飲用として利用されています。
美しいルビー色のハーブティーは清涼飲料に最適でビタミンやクエン酸を多く含み、利尿作用や新陳代謝を促すため女性に人気の飲み物です。

カラダがよろこぶ enherbのハーブティー

目次
ハイビスカスティーの原料「ローゼル」とは?
ハイビスカスは、フヨウ属の植物の総称で、約200種もの品種が存在します。
赤い色の花を咲かせるブッソウゲは観賞用としても広く知られ日本でも馴染みが深いですが、主に飲用・食用に利用されるのは「ローゼル」という種類の花です。
赤く熟した総苞片をハイビスカスティーに利用し、特に熱帯地方で好まれています。
ローゼルの茎は繊維(ローゼルヘンプ)に、種子油は工業用として利用され、その油粕は家畜の飼料になり、捨てるところがない多目的植物「マルチハーブ」とも呼ばれています。
花名 | ローゼル |
学名 | Hibiscus subdariffa |
英名 | Roselle |
原産地 | アフリカ北西部 |
気候型 | 熱帯気候 |
効能 | 肝臓保護、健胃、利尿、解熱、美肌など |


ハイビスカスティーの効果効能
アンチエイジング・美肌効果
ハイビスカスティーにはクエン酸やリンゴ酸が含まれているため新陳代謝を良くし、ニキビや肌荒れの改善を助けてくれます。
また、抗酸化作用をもつポリフェノールも含むため、老化や酸化を防ぎアンチエイジングにも効果があると言われています。
アレルギー・目の疲れに
ハイビスカスティーの赤い色素部分でポリフェノールの一種のアントシアニンには、花粉症などのアレルギーや眼精疲労を緩和する作用が期待できます。
疲労回復・血行不良改善・高血圧に
ハイビスカスティーに含まれるクエン酸は乳酸を分解するため、疲労回復や筋肉痛予防に効果が期待できます。
またクエン酸には血流を改善する作用がもあるため、高血圧の予防や冷え性や肩こりなど、血行不良からくる不調にも効果が期待できます。
ナイジェリアの大学による研究結果では、ハイビスカスの抽出液は、高血圧を患っている人々や心血管疾患のリスクが高い人々にとって有益な抗高血圧および心臓保護特性があることが発表されています。
This study suggests that HS exhibits antihypertensive and cardioprotective effects in vivo and supports the public belief that HS may be a useful antihypertensive agent.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/12738084
むくみ改善・デトックス効果
ハイビスカスティーに含まれるカリウムには利尿作用があり、クエン酸には血流を良くする作用があります。
そのため、むくみを改善し、老廃物の排出を促すためデトックス効果が期待できます。
ガン予防・風邪やインフルエンザに
ハイビスカスティーにはビタミンCやフラボノイドなどの抗酸化物質が含まれているため、免疫力を高めガンを予防し、体内に入ってきたウイルスと闘い、風邪やインフルエンザを予防する効果が期待できます。
肝臓を保護
ハイビスカスティーは、代謝を整え、肝臓を保護する効果があることが良く知られています。
アルコールの分解をサポートするため二日酔いや悪酔いを予防します。
肝機能の低下に伴い、目の負担が出てきているという場合にもハイビスカスティーが有効です。
また、ハイビスカス色素は、ラットの肝臓病変による炎症、白血球浸潤、および壊死などの発生率を減少させたことが、台湾の大学の研究によって明らかになりました。
Protective effect of Hibiscus anthocyanins against tert-butyl hydroperoxide-induced hepatic toxicity in rats.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/10762726


本気で抗酸化を考える「酸化防止ブレンドティー」の作り方
乾燥ハイビスカスと乾燥ローズヒップをブレンドすることで、より多くの抗酸化効果を取り入れることができる「酸化防止ブレンドティー」。
乾燥ハイビスカスを煮出すことで、通常のハイビスカスティーの約3倍の効果が期待でき、ビタミンCが豊富に含まれているローズヒップと一緒に飲用することで、その効果効能を最大限に引き出すことができます。
本気で抗酸化作用をを取り入れたい方にぜひおすすめです。
材料(2人分)
乾燥ハイビスカス 乾燥ローズヒップ | 小さじ2杯ずつ |
水 | 500~600ml |
作り方
- 鍋に材料をすべて入れ、火にかけます。
- 沸騰したら弱火にし8~10分間煮ます。
- ハイビスカスとローズヒップをこして出来上がり。
炭酸水や水で割っていただくのもおすすめです。
※低血圧薬を飲用している方は利用を避けましょう。妊娠中の多量摂取にも注意が必要です。


参考文献:『はじめてのハーブ手帖』 株式会社エディング企画編集 『ハーブのすべてがわかる事典』ジャパンハーブソサエティー著
※ここに掲載されている内容は専門書などを参考に取りまとめた情報です。植物の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。あくまでも自己責任において使用をお願いいたします。使用に不安のある方は専門家や専門医に相談することをお勧めいたします。妊娠中、授乳中、小さな子ども、持病がある方、その他心配なことがある方は注意が必要です。
