【クコの実入り菊花茶の作り方】疲れ目・解毒・アンチエイジング 薬に頼らず健康に

ここではキクの花の効果効能や「クコの実入りの菊花茶」の作り方をご紹介しています。

目次

キクとは?

キク科キク属に分類されるキクは別名でノギクとも呼ばれています。

日本各地の草地などに見られ、寒さに強い多年草です。

古来から中国では、延命長寿の薬として、菊花茶や菊花酒として飲まれたり漢方の生薬としても使われてきました。

日本でも古くから親しまれてきた花の一つで、不老長寿のシンボルとして知られています。

「重陽の節句」に菊花酒が飲まれたり、平安時代には「菊の着せ綿」という菊に綿をのせて香りを移したものを着物に使い、老いを払って若返るという素敵な風習がありました。

エディブルフラワーとしてのキク

お刺身の彩りや和え物として楽しまれる食用菊は日本の伝統的なエディブルフラワーの1つであり、おいしく食べながら健康になる花として、長きにわたって親しまれてきました。

食用菊は山形県や新潟県で主に栽培されており、紫花の「延命楽(もってのほか・カキノモト)」と黄花の「阿房宮(あぼうぎゅう)」が有名です。延命楽や阿房宮は10~11月頃に旬を迎えます。

愛知県が全国シェアの9割を占めるつま菊(小菊)には、「秋月」「こまり」などがあり、主に刺身のつまや料理の飾り付けに利用されます。

キクの効果効能

中国の薬草古典「神農本草経」には、長い間菊花を服用しているといつまでも若さを保てるという内容が記されています。

実際にキクには抗酸化作用をもつビタミンC、血行をよくするビタミンE、皮膚や粘膜を丈夫にするビタミンB2など、美肌やアンチエイジングに効果的な栄養素がたくさん含まれています。

民間療法では、目の痛みや視力改善、高血圧症状の改善に有効とされ、特にお湯で花を浸したものをまぶたの上に乗せることで、疲れ目の回復に用いられていますし、漢方では、鎮痛作用や解毒作用、解熱作用があると考えられているため風邪の症状に対して煎じ汁が飲用されています。

また、キクの花を刺身などの生ものに添えるのは、優れた殺菌・解毒効果を期待しているためです。

有効成分の働きによって、体内の抗酸化物質グルタチオンの生成を促進し、毒素の吸収を防ぐとともに、香りの忌避作用で害虫を遠ざけるともいわれています。

ほかにも生活習慣病を予防、改善するとして注目されているのは、キクに含まれるポリフェノールの一種クロロゲン酸と、独特の苦みのもとであるイソクロロゲン酸です。これらは悪玉コレステロールを抑制して中性脂肪を減らし、ガンや動脈硬化等を予防します。

【クコに実入り菊花茶】の作り方

菊花茶に使うキクは、食用菊や自宅で育てた農薬等の心配のないもの(花の採取は秋に行います。)、市販の乾燥した菊花(杭菊花)を使うようにします。(自宅のキクを使う場合、個人的にはあまり交配されていない昔ながらの菊がお勧めで、主に甘菊、抗菊(黄菊)、除菊(白菊)の3種類が良いと思います。)

材料

キクの花(食用菊・乾燥した菊花など)5個くらい(大きいものは2個)
クコの実(乾燥したものでも良い)10個くらい
適量

 

作り方(レシピ)

① キクの花やクコの実を摘み取りきれいに洗います(旬は10月から11月頃)。市販の菊花や乾燥したクコの実でも作ることが出来ます。ネット通販や漢方・薬膳食材店で買うことが出来ます。

※クコの実はキクの花と同じく目を守る効果があったり、世界三大美女の「楊貴妃」も美容のため毎日欠かさず食べていたと言われています。キクの花は体を冷やしてしまうためクコの実と一緒にとることで肝と腎を養います。

② 急須にキクの花とクコの実を入れ、熱湯を注ぎます。5~10分ほど蒸らしたら湯飲みに注ぎいただきます。

キクの花とクコの実はそのまま食べることもできます。

飲んでみた感想

ほんのりと苦味と甘みがありすっきりとした爽快な味わいです。

香りが強いお茶が苦手な方は他のお茶(プーアール茶やウーロン茶がおすすめ)とブレンドして飲むのが良いと思います。

※キク科のアレルギーの方は飲用を控えましょう。また、その他心配事がある場合は専門家や専門医に相談することをお勧めいたします。

※ここに掲載されている内容は専門書などを参考に取りまとめた情報です。植物の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。あくまでも自己責任において使用をお願いいたします。使用に不安のある方は専門家や専門医に相談することをお勧めいたします。妊娠中、授乳中、小さな子ども、持病がある方、その他心配なことがある方は注意が必要です。多量の摂取するのはやめましょう。

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