「ワイルドストロベリー」の効果効能 恋愛・結婚に関するジンクスも

ヨーロッパでは「愛と幸運」を、アメリカでは「奇跡を呼ぶハーブ」とされているワイルドストロベリー。

初夏に実る赤い果実で、生食はもちろん、ジャムや果実酒にも最適です。

ビタミンやミネラルが豊富で美容に良く、さらには消化器系の機能改善にも効果が期待できます。

目次

ワイルドストロベリーとは?

エピソード

キリスト教では正義の象徴とされ、聖母マリアに捧げられた草のひとつであるワイルドストロベリー。

14世紀フランスでは花を観賞するために栽培されましたが、その後、実を採るために栽培されるようになりました。

15世紀にはイギリスでも栽培が始まり、16世紀に入るとワイルドストロベリーのほかにも多くの野生種が栽培されるようになりました。

日本には江戸時代の終わりごろオランダから輸入され、その後、北海道に帰化したことから、エゾヘビイチゴとも呼ばれています。

特徴

ワイルドストロベリーは、ふつう食用にされるオランダイチゴを小さくしたようなかわいらしい姿が特徴です。

高さ5〜25㎝の常緑多年草で、根茎からランナーを伸ばし、2節目から発根します。

葉は縁に鋸歯があり複葉で、早春から夏に花柄を出し、白い5弁花を咲かせて果実をつけます。

果実はフルーティな香りが魅力で、古くから食用や薬用に利用されており、葉はハーブティーにもなります。

果実の形や大きさにも幅があり、赤い実のほかにも、白や淡黄色の実をつける品種もあります。

多くは品種名がなく、ワイルドストロベリーの名前で流通しています。

学名Fragaria vesca
和名エゾヘビイチゴ、エゾノヘビイチゴ
別名ヨーロッパクサイチゴ、野いちご、プチベリー、スノーベリー
分類バラ科
原産地ヨーロッパ
使用部分果実、葉、根

女性にうれしいジンクス

ワイルドストロベリーを育てると、結婚ができる、恋人ができる、子宝に恵まれるといったジンクスがあります。

2002年にテレビ番組の「ザ!世界仰天ニュース」で紹介されたことがきっかけで、日本でも、女性たちの間でワイルドストロベリーブームが巻き起こったようです。

ヨーロッパでは昔から「愛と幸運」と呼ぶハーブともいわれており、大変縁起の良いハーブとして有名です。

ワイルドストロベリーの効果効能

  • 美白・美肌効果
  • 痛みや炎症を抑える
  • 胃の健康を保ち、肝機能を高める
  • 血液をサラサラにし、血行を良くする

成分タンニン、ビタミンB、C、E、糖類、鉄分、カリウム
作用利尿作用、強壮作用、収れん作用

美白・美肌効果

ワイルドストロベリーには美容に効果が高い、ビタミンやミネラルが豊富に含まれているため、美容に興味がある女性におすすめの食材です。

ビタミンは抗酸化作用が強く細胞の老化を防いでくれるため、アンチエイジングに有効で、コラーゲンの生成を促し肌にハリを与え、日焼けによるシミやシワを抑えるため美肌効果も期待できます。

つぶした実を肌にのせると、日焼けの炎症を抑え、シミやソバカスを薄くするといわれています。

痛みや炎症を抑える

ワイルドストロベリーの葉には消炎、鎮痛作用があり、筋肉痛、痛風、関節痛、リウマチなどの痛みをやわらげてくれます。

また、膀胱炎や歯槽膿漏などの改善にも効果が期待されています。

胃の健康を保ち、肝機能を高める

ワイルドストロベリーの根には利尿・整腸作用を高め、胃腸の健康を保つため、胃炎や胃痛などの胃腸の不調を改善するほか、下痢や便秘などの消化器系の不調にも効果があります。

また、肝臓の機能を高める効果もあるので、アルコールの分解を促し二日酔いを予防し、デトックス効果も期待できます。

血液をサラサラにし、血行を良くする

ワイルドストロベリーには鉄分が豊富に含まれているため、増血や血行の改善に効果が期待できます。

貧血の改善はもちろん、冷え性や高血圧の予防にも作用するといわれています。

ワイルドストロベリージャムの作り方

【材料】

ワイルドストロベリー 400g
砂糖200g

【作り方】

  1. ワイルドストロベリーを良く洗いへたをとる。
  2. 鍋にワイルドストロベリーと砂糖を入れ、よく混ぜて少し時間を置く。
  3. 水分が出てきたら鍋にかけ、水分が半分くらいになるまで煮詰める。(焦がさないよう注意しましょう)
  4. 煮沸消毒した瓶に入れたら出来上がり。

アイスクリームのトッピングなどにもおすすめです。

注意点

生葉には若干の毒性がありますが乾燥する過程で毒素は排出され、完全に乾燥すれば毒素は消えます。

アレルギーを起こす場合があるので注意が必要です。

参考引用文献:ハーブのすべてがわかる事典 ジャパンハーブソサエティー著、はじめてのハーブ手帖 株式会社エディング著

※ここに掲載されている内容は専門書などを参考に取りまとめた情報です。植物の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。あくまでも自己責任において使用をお願いいたします。使用に不安のある方は専門家や専門医に相談することをお勧めいたします。妊娠中、授乳中、小さな子ども、持病がある方、その他心配なことがある方は注意が必要です。

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