「ボリジ」の効果効能 アンチエイジング・アトピー・肌荒れに

別名「スターフラワー」といわれる「ボリジ」は、星のような形の青い花を咲かせます。

花はエディブルフラワーに使用され、種子から摘出したボリジオイルは、肌トラブルやアンチエイジングに高い効果があるため、キャリアオイルやサプリメントなどに利用されています。

目次

ボリジとは?

エピソード

古代ギリシャやローマ時代から薬草として使われてきたボリジ。古代ローマの貴族たちは花をワインに浮かべて楽しんだと言われています。

ケルト語名の barrach は「明るい勇気」を意味し、幸福な気分にさせ、勇気を与えると考えられています。

ヨーロッパでは良い血を作ると昔からいわれていて、薬用ハーブとして用いられてきました。

また、ボリジの花の絞り汁は美しい青色で、昔の画家たちは聖母マリアの青い衣装を彩るときに使用していました。

特徴

高さ60~80㎝の1,2年草で、茎は太く中空、葉は大きな楕円形で互生です。

5~9月に青や白の星形の花を咲かせます。

学名Borago officinalis
和名ルリジサ、ルリジシャ
科名ムラサキ科
原産地ヨーロッパ
使用部分葉、花
効能抗うつ、鎮痛、強壮、解熱、消炎、皮膚軟化、発汗、利尿など

ボリジの効果効能

美肌・アンチエイジングに

ボリジにはγ‐リノレン酸という成分が豊富に含まれています。この成分は肌の老化を緩和する効果やかゆみを抑える作用があります。

そのため、アンチエイジングやアトピー性皮膚炎、アレルギーによる肌荒れに効果が期待でき、保湿効果も高いため乾燥肌の方にもおすすめです。

ボリジの精油少々をお手持ちのキャリアオイルに混ぜ希釈し、パッチテスト後お試しください。

また、ボリジのハーブティーをコットンに浸し、パックすると皮膚の炎症を緩和するともいわれいます。

※パッチテスト後の利用をおすすめします。異常があらわれた場合速やかに利用をやめ医師に相談するようにしましょう。

抑うつ作用

ボリジに含まれるポタシウムには、副腎皮質を刺激しアドレナリンの分泌を促す作用があります。

そのため、気分の落ち込み、不安などの沈んだ気持ちを高めてくれる抑うつ作用が期待でき、ストレスを緩和するともいわれています。

気管支炎・風邪・インフルエンザに

ボリジには発汗作用や抗炎症作用をもつタンニン、サポニン、ビタミンC、カリウムなどが含まれています。

そのため、発汗を促し熱を下げ、頭痛を和らげます。

また、粘膜を保護する粘液質も含まれるため、気管支炎からくる咳や風邪、インフルエンザの予防・改善に効果が期待できます。

生活習慣病に

ボリジに含まれるγリノレン酸には血糖値やコレステロール値を抑える作用があるため、生活習慣病を予防する効果が期待できます。

高血圧・むくみに

ボリジに含まれるミネラルの一種であるカリウムには、体内のナトリウムを排出する働きがあります。

そのため、高血圧を予防しむくみを改善する作用が期待できます。

注意点

作用が強いため一度に飲みすぎないように注意しましょう。

妊娠中・授乳中・小さな子どもは使用を避けましょう。

まだボリジの作用については研究段階のため、心配なことがある方は医師に相談するようにしましょう。

ボリジの利用法

発汗剤・鎮痛剤

乾燥した茎や葉、花を浸剤や煎剤にして発汗剤や鎮痛剤として飲用する

やけどの治療薬

やけどの治療薬として生の葉を細かく刻んで患部に湿布する

湿布薬

すりつぶしてドロドロにした葉は打ち身や捻挫の湿布薬にする

クリーム・ローション

葉の浸剤や煎剤は肌を柔らかくするため、ローションやクリームに利用する

手浴・足浴・入浴

生の葉や乾燥した葉を湯に入れて手浴・足浴・入浴に使う

参考引用文献:ハーブのすべてがわかる事典 ジャパンハーブソサエティー著

【浸剤とは?】

浸剤は生薬 50gに精製水 50mlを加え,約 15分間浸したのち,熱精製水 900mlを注ぎ,数回かき混ぜながら5分間加熱し,冷却後,布ごししてできたものをいう。

【煎剤とは?】

煎剤は生薬 50gに精製水 950mlを加え,数回かき混ぜながら 30分間加熱し,布ごししてできたものをいう。

引用文献:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

※ここに掲載されている内容は専門書などを参考に取りまとめた情報です。植物の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。あくまでも自己責任において使用をお願いいたします。使用に不安のある方は専門家や専門医に相談することをお勧めいたします。妊娠中、授乳中、小さな子ども、持病がある方、その他心配なことがある方は注意が必要です。

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