「ルバーブ」の効果効能 ダイエットや便秘解消に

食物繊維を豊富に含み、消化促進効果があることから、中国においては下剤などの漢方薬として処方されていた「ルバーブ」。

日本での知名度は低いですが、ヨーロッパではポピュラーな食材で、イギリスではシチューやサラダにも加えられ日々の食卓に欠かせない存在です。

そんなルバーブにはいったいどんな効果効能があるのでしょうか?

目次

ルバーブとは?

特徴

食用に利用されるのは主に太い葉柄の部分です。

リンゴに似た酸味とアンズに似た芳香が特徴で、ジャムや砂糖漬けに加工する場合が多く、便秘や美容に役立ちます。

高さ100~120㎝の多年草で、大きな葉はシュウ酸が多いので食用にはしません。

多肉質の葉柄は寒冷地では赤色を帯び、長さ50~70㎝になります。

エピソード

原産地はシベリア南部とされており、紀元前3000年頃から栽培されてきた古い歴史を持ちます。

古代ギリシャや古代ローマ時代には、薬用や食用として広く利用されてきました。

1597年に出版されたジェラートの本草書「ザ・ハーバル」に取り上げられていますが、栽培の記録が残っているのは17世紀半ばに出版されたパーキンソンの「植物の劇場」です。

日本には明治初期に野菜として導入されましたが、ほとんど普及せずに近年ようやく注目されています。

学名Rheum rhabarbarum
和名ショウヨウダイオウ
分類タデ科 多年草
原産地シベリア
使用部分茎、根
効能抗炎症、整腸、利尿、吐血、抗菌、収れんなど

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ルバーブの効果効能

美肌・アンチエイジングに

ルバーブには美肌効果が高いビタミンCやビタミンEが豊富に含まれています。

それらは抗酸化作用が強く細胞の老化を防いでくれるため、アンチエイジングに有効です。

また、シミやそばかすなどを防ぐ美肌効果もあるため、美容に興味がある女性にぜひおすすめの食材です。

便秘・ダイエット・むくみに

ルバーブには食物繊維が豊富に含まれているため、便秘の解消にも効果を発揮します。

食物繊維は水分を含むとかさが増し、満腹感を得ることができるため、ダイエット中の方にもおすすめです。

また、カリウムも含んでいるため、体内の余分なナトリウムを尿と一緒に排出したり、腎臓に溜まった毒素を排出してくれる作用があるため、むくみの改善やデトックス効果もあると言われています。

眼病予防・眼精疲労の回復に

ルバーブの赤い色素にはアントシアニンが多く含まれています。

ポリフェノールの一種であるアントシアニンは、緑内障や白内障などの眼病予防や眼精疲労の回復に効果があると言われています。

健康な骨や歯をつくる

ルバーブには健康な骨や歯を作るのに欠かせない成分の、カルシウムが豊富に含まれています。

成長期の子どもなどには、積極的に摂取したい成分のため、日々の食事に取り入れてみてはいかがでしょう。

生活習慣病予防に

ルバーブにはペクチンや食物繊維が豊富に含まれています。そのため、血糖値やコレステロール値を抑える効果があり、糖尿病の予防にも効果を発揮します。

さらにルバーブには抗酸化作用もあるため、生活習慣病の予防に効果的であると言われています。

「ルバーブジャム」の作り方

砂糖との相性が良く、主にジャムや砂糖漬けに加工され食されることが多いルバーブ。

お子様にも好評な「ルバーブジャム」の作り方をご紹介します。

材料

ルバーブ500g
砂糖250g
レモン汁大さじ1~2

作り方

  1. ルバーブを洗い、細かく切って水にさらしてアク抜きをします。(ルバーブの葉は取り除きましょう)
  2. 鍋にルバーブとレモンと砂糖を入れ1時間ほどおきます。
  3. 水分が出てきたら鍋を火にかけます。
  4. 丁寧にアクをとりながら焦がさないよう混ぜ、煮詰めます。だんだんと繊維がくずれてきます。(20分くらい煮ます)
  5. とろみがついたら火からおろし、煮沸消毒した瓶などに入れ、さかさまにして冷まします。
  6. 冷めたら冷蔵庫で保存します。

注意点

葉にはシュウ酸が含まれているので食用にはしないようにしましょう。

葉柄を一度にたくさん食べると便が軟らかくなるので注意しましょう。

妊娠中は多量の摂取を避けましょう。

参考引用文献:ハーブのすべてがわかる事典 ジャパンハーブソサエティー著、はじめてのハーブ手帖 株式会社エディング著

※ここに掲載されている内容は専門書などを参考に取りまとめた情報です。植物の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。あくまでも自己責任において使用をお願いいたします。使用に不安のある方は専門家や専門医に相談することをお勧めいたします。妊娠中、授乳中、小さな子ども、持病がある方、その他心配なことがある方は注意が必要です。

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