「マートル」の効果効能 風邪予防・空気浄化・リラックスに

ギリシャ神話や旧約聖書にも登場するマートルは「祝いの木」とも呼ばれています。

ユーカリに似た芳香をもつ葉は、揉むと風味が強くなるため、肉料理の香り付けやハーブティーによく用いられ、抗菌、抗ウイルス作用が強いため、風邪予防や空気浄化などに効果が期待できます。

目次

マートルとは?

エピソード

古代エジプトでは愛と繁栄の象徴とされ、ギリシア神話や旧約聖書にも登場しています。

ヨーロッパでは女性の純潔を象徴する木として、花嫁のブーケにマートルの小枝を入れ、式が終わったらその小枝を新居の庭に植える習慣がありました。

特徴

高さ1.5~2mの半耐寒性常緑低木で葉には光沢があり、5~7月に香りのよい白い花を咲かせます。

なお、日本においてはその花が「白梅」に似ていることから「銀梅花」という名で知られており、茶花としても用いられています。

学名Myrtus communis
別名イワイノキ ギンコウバイ ギンバイカ
科名
フトモモ科
原産地
中近東 地中海沿岸
使用部分花、葉、枝、果実
効能鎮静、収れん、殺菌、抗菌、消炎など

マートルの効果効能

リラックスしたいとき

マートルの主な特徴は、α-ピネンが多く含まれていることです。

その成分にはリラックス、鎮静作用があり、森林浴効果が得られるとも言われています。

イライラや不安、気分の落ち込みなど不安定な気持ちを安定させ、ストレスからくる不眠にも効果があるといわれています。

風邪・インフルエンザ・感染症に

マートルには1.8–シネオール、リモネン、α–ピネンが含まれ、それらの成分には抗菌、抗ウイルス作用や免疫力向上作用があります。

喘息、気管支炎などの呼吸器系の症状や風邪やインフルエンザの予防にも効果が期待でき、感染症全般の予防に用いられています。

風邪が気になる季節には、空気浄化のためアロマデフューザーなどでの芳香浴がオススメです。

また、その高い抗菌作用から、雑菌を繁殖を抑えるため消臭剤に使われる場合があります。

美肌、アンチエイジングに

マートルにはα–ピネンなどの抗菌、抗ウイルス作用がある成分が含まれるためニキビや肌荒れを防ぐといわれています。

また、収斂作用もあるため肌を引き締め、シワやたるみを防ぐのでアンチエイジングにも効果を発揮します。

ただし、精油は刺激が強いため十分にボディオイルなどで希釈しパッチテストを行うことをオススメします。

注意点

妊娠中・授乳中の方は使用を控えるようにしましょう。

その他心配なことがある方は医師に相談するようにしましょう。

肌につける場合は希釈後パッチテストをおすすめします。

参考引用文献:ハーブのすべてがわかる事典 ジャパンハーブソサエティー著

※ここに掲載されている内容は専門書などを参考に取りまとめた情報です。植物の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。あくまでも自己責任において使用をお願いいたします。使用に不安のある方は専門家や専門医に相談することをお勧めいたします。妊娠中、授乳中、小さな子ども、持病がある方、その他心配なことがある方は注意が必要です。

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