【野草を食べる】アカメガシワの効果効能 利用方法 痔や潰瘍に

古くから痔や潰瘍の特効薬として重宝されてきた「アカメガシワ」。

現在では、その薬効から健康食品やお茶などに利用されています。

今回は食べることのできる野草、アカメガシワについてご紹介します。

目次

アカメガシワとは?

山野に生える雌雄異株の落葉高木で、高さは8~10mになります。

春の若芽が紅色をしているので、「赤芽柏」と呼ばれます。

日の良く当たる山野に自生し、他の植物の影になると枯れてしまいます。

アカメガシワは、日本薬局法に収載されている樹木でもあり、2001年に厚生労働省によって行われた、食薬区分制度の改正により、アカメガシワの樹皮が食品として利用できるようになりました。

そのため、アカメガシワが含まれる健康食品やお茶、サプリメントなどが販売されています。

学名Mallotus japonicus
別名赤芽槲、赤芽柏
科名属名トウダイグサ科アカメガシワ属
生薬名赤芽柏
薬効消炎、健胃、整腸
利用部位樹皮、葉
利用法薬用、食用、浴用、染料など

利用の仕方(薬食健康法)

てんぷら、和え物、炒め物(新芽)

赤色の残っている新芽(葉)はてんぷらにすると良いでしょう。

茹でて水に晒して和え物、油炒めにしてもよいです。

アカメガシワ飯

新芽をサッと茹で、細かく刻み、酒、しょうゆ、みりんなどと混ぜ入れて炊き込みます。

薬効と使用方法

痔・腫物の特効薬(葉、樹皮)

葉(多量がよい)を煎じて服用するか、葉、樹皮の黒焼粉末(注1)2~3gを酒または水で服用するとともに、患部に葉の粉末を塗布(濃煎液で湿布してもよい)すれば、痔、るいれき(頸部リンパ腺炎)、腫物などの皮膚病に効果があります。非常によく聞くといわれています。

葉をつき砕いて貼ると種々の腫物、乳腺炎、痔、湿疹、あせも、かぶれ、かゆみ止めに効果があります。

また、乾燥させた葉を煎じて服用するか、煎液で患部を洗うか、お風呂に入れて薬湯にしてもよいでしょう。

塩を少々加えるとさらに効果が増加します。

煎液で髪を洗うことで頭部の各種疾患を治し、髪のツヤも取り戻せます。

注1:薬用を目的として動植物を蒸し焼きにしたもので、黒焼にする方法は、一般には専用の甕(かめ)、あるいはほうろう容器を用い、蓋をしたのちに合わせ目を封じ、炭火などで焼く。

胃潰瘍、胆石、肝炎など(樹皮)

春に採取する樹皮と葉を利用します。樹皮ははぎ取り2~3日天日干しし、粗く刻んでおきます。1日量5gほどコップ1杯の水で半量になるまで煎じて、食間3回に分けて飲むと、胃潰瘍、胃酸過多症、胃カタル、胆石、肝炎、神経痛、リウマチに効果があります。

各種のガンにも良いといわれています。

ただしストレス潰瘍やストレスによっておこる各種疾患には効果がないようです。

参考引用文献:大地の薬箱 食べる薬草事典 春夏秋冬・身近な草木75種 村上光太郎著 / 100種類の見分け方・採取法・利用法 身近な薬草活用手帖 寺林進監修

ハーブ・薬草を使うときの注意点

※ここに掲載されている内容は専門書などを参考に取りまとめた情報です。植物の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。あくまでも自己責任において使用をお願いいたします。使用に不安のある方は専門家や専門医に相談することをお勧めいたします。妊娠中、授乳中、小さな子ども、持病がある方、その他心配なことがある方は注意が必要です。多量の摂取するのはやめましょう。

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