防虫、抗菌、消臭に「レモングラス」の効果効能

熱帯地域やアフリカではメディカルハーブと言われるレモングラス。


タイ料理の「トムヤムクン」には輪切りにしたレモングラスの茎が入っていたり、アーユルヴェーダでは薬として利用されています。また、虫除け剤やフレグランスにも配合されていますね。

その歴史は古く、原産地の一つであるインドでは、「チューマナ・プールー」と呼ばれ、何千年も前から精油を抽出するために栽培されてきました。


今回は薬効が沢山あると言われているレモングラスについてご紹介します。

目次

レモングラスとは?

学名:Cymbopogon citratus

科名:イネ科・オガルカヤ属

和名:レモンソウ、レモンガヤ

別名:オイルグラス

原産地:東南アジア・インド

使用部位:葉・茎

効能:防虫、殺菌、消化促進、貧血予防、消臭など

防虫作用

レモングラスはシトラールという虫が嫌いな匂いを含むため、防虫対策として利用できます。

近年では虫よけスプレーなどにも含まれています。

抗菌・抗ウィルス作用

レモングラスは抗菌・抗ウィルス作用が強く、ビタミンCも豊富なため、風邪の引き始めやインフルエンザの予防にも効果が期待できます。

また、寄生虫などを殺菌する作用もあるため、食中毒予防にも効果的です。古くから水虫にも有効とされています。

消臭効果

レモングラスに含まれるシトラールには消臭効果があります。また、抗菌作用もあるため体臭を防ぐ効果があります。しかし、刺激が少々強いため敏感肌の人は注意が必要です。

疲労回復

レモングラスのハーブティーには、疲労物質の乳酸を取り除き体の循環をよくする効果があるため、筋肉痛の痛みを和らげて疲労回復に有効です。

集中力向上

レモングラスの爽やかな香りには脳を活性化させ、集中力や記憶力を向上させる働きがあります。

代謝と血行の促進

レモングラスは貧血を予防し、血行も良くなるため、冷え性の改善やむくみ、肩こりにも有効に働きます。

利尿作用

レモングラスには利尿作用があるため、体の毒素を外に排出するデトックス効果があります。

抗がん作用

イスラエルのベングリオン大学の研究で、レモングラスに抗がん作用があることがわかりました。

まだ研究段階ですが、レモングラスの中にあるシトラールの一種ががん細胞を死滅させます。健康な細胞にはまったく作用せず、がん細胞だけ殺すという特長を持っています。

がんに関する研究は数多く発表されていますが、乳がんの進行を遅らせる効果があるともいわれています。

今後の研究に期待が持てますね。

消化促進

胃腸の機能を整えてくれるため、消化促進作用があり食欲が増進します。

リフレッシュ効果

すっきりとした香りに自律神経を整える効果があり、気持ちをリフレッシュさせてくれます。また、レモングラスにはセロトニンを分泌させる作用があるため抗うつ効果があります。さらに眠気覚しにも有効です。

女性ホルモン活性化

女性ホルモンであるエストロゲンの分泌を働きかけるため、更年期障害予防やホルモンバラスが整い美肌効果があります。

【注意点】

レモングラスは子宮出血を誘発する場合があると言われています。そのため、妊娠中、授乳中はできるだけ控えたほうがいいでしょう。また、敏感肌の人は刺激が少々強いため注意が必要です。何か心配なことがある場合は使用前に医師に相談しましょう。

レモングラスの活用方法

レモングラスでお酒を楽しむ ギムレット

氷を入れたシェーカーに、ジン60mlとレモングラス適量を入れてシェイクするだけで、レモングラスの香りが楽しめる、ジンベースのギムレットが出来上がります。

レモングラスの虫よけスプレー

無水エタノール5mに、レモングラスのエッセンシャルオイル10滴をよく振って混ぜ、さらに水道水45mlを混ぜ合わせます。100円均一などで売っているスプレーボトルに入れれば完成です。※敏感肌の方や心配なことがある方はパッチテストをおすすめします。

肌に直接つけず、虫が気になる場所にスプレーするだけであれば、水道水に精油を混ぜるだけでも使用できます。

スプレーは冷暗所で保存し、1週間~10日程度で使い切りましょう。

さわやかな香りが人気のレモングラスは、さまざまな効能が期待できるハーブです。

心身ともに快適な暮らしのためにも、レモングラスを毎日の生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

※ここに掲載されている内容は専門書などを参考に取りまとめた情報です。植物の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。あくまでも自己責任において使用をお願いいたします。使用に不安のある方は専門家や専門医に相談することをお勧めいたします。


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