成人病の予防に「チャイブ」の効果効能。育て方もご紹介。
チャイブはネギの仲間ですが、香りはネギよりも穏やかで、フランスでは特によく使われています。
食欲増進や疲労回復に効果があり、可愛らしいピンクの花は料理のトッピングやビネガーなどに利用され、彩りも風味もよくなるため是非活用したいところ。
今回は薬効たっぷりの「チャイブ」についてご紹介します。
目次
チャイブとは?
ヒガンバナ科ネギ属の多年草で、初夏に、葉間から出た花茎の先端に多数の六弁花を付けて球形を成します。
葉と花は鑑賞やドライフラワー、ハーブに、またサラダやスープなどの料理に使われます。
学名 | Allium schoenoprasum |
別名 | エゾネギ、セイヨウアサツキ、シブレット |
科名 | ネギ科(ユリ科) |
原産地 | ヨーロッパ、シベリア |
草丈 | 10〜30cm |
効果効能 | 貧血防止、食欲増進、風邪の症状など |
チャイブの効果効能
心筋梗塞、高血圧、糖尿病などの成人病の予防に
チャイブにはニンニクや玉ねぎなどにも含まれる「アリシン」という香り成分が含まれています。
アリシンは血液をサラサラにしてくれる効果があるため、脳梗塞や心筋梗塞の予防、冷え性の改善に効果があります。
また、血糖値をコントロールしてくれるため、高血圧や糖尿病などの成人病予防に効果的です。
疲労回復や滋養強壮、新陳代謝を活発に
アリシンには疲労回復や滋養強壮、新陳代謝を活発にしてくれる効果があります。
また、ビタミンB1には疲労回復効果や、皮膚や粘膜を健やかに保ち、脳神経や末しょう神経の機能を正常に保ってくれます。
妊婦中に必要な栄養素
チャイブには葉酸が含まれています。
葉酸は貧血を予防し血液を作り出してくれるため、妊婦さんなどには大切な栄養素で、胎児の発育を助けます。※大量に摂取しないよう注意しましょう
アンチエイジング、食中毒予防に
アリシンには抗酸化作用があるため、アンチエイジングに効果があります。
また、強力な殺菌作用があるため、食中毒予防や感染症予防に有効です。
チャイブを育ててみよう
植え付け
春(2月から5月くらい)に植え付けるとよいでしょう。地植えの間隔は20㎝くらいで、
細い苗は5~6本まとめて植えると生育がよくなります。大きめの苗なら葉と根を両方とも半分くらいに切って植え付けましょう。
水やり~冬越し
乾燥が苦手で水切れすると葉が折れ変色したりします。表土が乾いたらたっぷり水をあげましょう。
冬に地上部が枯れても根は生きています。
収穫
葉の長さが20㎝くらいになったら、地面から2~3㎝のところを切って利用します。
切ることで新しい葉が伸びてきます。
活用法
家庭でも比較的簡単に育てることができるチャイブ。
一度収穫しても、翌年にもまた葉をのばしてくれます。
ネギの代用として利用するのもおすすめです。
彩りも風味もよくなりおすすめです。
参考引用文献:おうちで育てて、おいしく元気!キッチンハーブ 鈴木昌子 発行人 株式会社学研プラス 発行所
※ここに掲載されている内容は専門書などを参考に取りまとめた情報です。植物の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。あくまでも自己責任において使用をお願いいたします。使用に不安のある方は専門家や専門医に相談することをお勧めいたします。妊娠中、授乳中、小さな子ども、持病がある方、その他心配なことがある方は注意が必要です。