百毒を解す「リコリス」の効果効能 リコリス飴もご紹介
「甘い根」という意味のギリシャ語に由来して名付けられたリコリス。
その根は砂糖の約50倍もの甘味を持ちます。そのため、ダイエットに適した低カロリー甘味料として需要があります。
欧米では古くから親しまれ、子どもから大人まで幅広く人気があるリコリス菓子として多用されています。
今回はそんなリコリスについてご紹介します。


目次
リコリスとは?
地中海沿岸産のリコリスはマメ科カンゾウ属のハーブです。
古代ギリシャの時代から医療に利用されてきました。
中国最古の本草書「神農本草経(しんのうほんぞうきょう)」では最高の薬品と評価され、漢方では最もよく使用される薬草です。
学名 | Glycyrrhiza glabra |
和名 | スペインカンゾウ、甘草 |
分類 | マメ科 |
原産地 | 地中海沿岸 |
使用部分 | 根 |
効能 | 軟滑作用、去痰、強壮、鎮静、 抗アレルギー、解読、抗ストレス など |


リコリスの効果効能
胃や腸を保護
リコリスにはグリチルリチン酸という成分が含まれています。その成分は胃や腸を保護するため、胃炎や消化不良を改善してくれます。
ドイツのコミッションEでも、喉や鼻の消炎剤、また胃や十二指腸潰瘍の痛みの鎮静剤として認められています。
美肌効果・ダイエット効果
リコリスにはシミ・ソバカスを防ぐフラボノイドが含まれています。さらにグリチルリチンも含まれ、その成分には美白作用があります。
また、砂糖の50倍もの甘味があるリコリスを、砂糖の代わりに取り入れることでダイエットにも活用することができます。
風邪や気管支炎に
リコリスには、去痰作用、鎮咳作用、鼻や喉の炎症鎮静作用があります。そのため咳を伴う風邪や気管支炎、喘息などの緩和に期待できます。
北欧やアメリカではリコリスの根を煮詰めて作る、のど飴などが販売されています。
花粉症やアレルギーの緩和
リコリスに含まれるグリチルリチンには抗アレルギー作用、抗炎症作用、抗ウイルス作用があります。
そのため、花粉症やアレルギー症状を緩和し感染症予防にも効果があると言われています。
ストレスを緩和
リコリスには副腎に働きかけストレスを緩和する作用があります。そのため、鬱やイライラを和らげてくれます。
リコリス飴のご紹介
お味はともかく、「百毒を解す」と称されているリコリスが配合されている飴です。
一度食べるとクセになってしまう人多数。
世界一まずいアメとして有名なサルミアッキのリコリス飴。かなり癖のある味ですが、薬用のど飴といった感じで喉に効きそうです。
通常のサルミアッキより清涼感がありソフトなお味です。初めて食べる人におすすめです。
こちらもかなり強烈なフィンランドのリコリス飴です。コショウのピリ辛とアンモニアの風味がマッチしています。しょっぱいお味です。
注意点
低カリウム症・高血圧・糖尿病・高カリウム血症の人、妊娠中、授乳中、腎臓や肝臓に疾患がある人は多量に摂取することは控えましょう。
また、心配なことがある場合は医師に相談するようにしましょう。

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参考文献:はじめてのハーブ手帖 株式会社エディング企画編集
※ここに掲載されている内容は専門書などを参考に取りまとめた情報です。植物の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。あくまでも自己責任において使用をお願いいたします。使用に不安のある方は専門家や専門医に相談することをお勧めいたします。妊娠中、授乳中、小さな子ども、持病がある方、その他心配なことがある方は注意が必要です。
