ガンやパンデミックに?「にんにく」の効果・効能
にんにくの歴史は古く、紀元前3200年ごろには古代エジプトなどで栽培されていたようです。
現存する最古の医学書にも薬として記載されているほか、ピラミッド建設に携わる労働者が食べていたという記録があります。
にんにくの効果効能はたくさんありますが、注目はその殺菌作用。
なんとガン予防にも効果があるようです。
今回はそんな「にんにく」をご紹介します。

目次
にんにくとは?
学名: allium sativum
分類 :ユリ科
和名 :にんにく
原産地 :中央アジア
使用部分: 芽、葉、茎、球根
効能: 強壮、疲労回復、殺菌、代謝促進、抗ウイルス、血行促進、食欲増進

にんにくの効果・効能
ガン予防
にんにくはDATS(ジアリルトリスルフィド)という成分を含んでおり、ガン細胞の増殖を抑え正常な細胞に戻して、ガン細胞を消滅させることがわかりました。
アメリカ政府が90年代初頭から進めている「ガンになる危険性を少なくする効果がある最も重要な食物」という研究でにんにくの効果が認められ、世界中で注目されています。
風邪予防
にんにくに含まれているアリシンという成分は疲労を回復し、精力を増進する働きがあります。また、強力な殺菌力により、風邪のウイルスを弱めます。インフルエンザに対しても強い抵抗力を発揮します。
活性酸素による細胞の老化を防ぐ
にんにくには、DATS(ジアリルトリスルフィド)とアリキシンという強い抗酸化作用をもつ成分が含まれています。そのため、活性酸素による細胞の老化が原因であるといわれる、ガンや老化、成人病に効果があると考えられます。
ぜんそく・気管支炎
にんにくには痰を取り除く作用があります。気管支炎に関しては、体質改善を行ってくれます。
強力な細菌力
アリシンには強力な抗菌力、殺菌力があります。コレラ菌、チフス菌、結核菌等のパンデミックの細菌を殺すほどの強い力を持っています。にんにくは天然の抗生物質といわれています。
アトピー
にんにくに含まれるアリシンは皮膚の血行を良くしてくれます。にんにく風呂はアトピー性皮膚炎の症状を緩和するといわれています。
肝臓病
にんにくは細胞組織を活性化させ、肝臓を強化し、保護してくれます。二日酔いの時にもにんにくが効果的です。
糖尿病
にんにくに含まれるアリシンとビタミンB1が結合してできるアリチアミンは、強力な糖質代謝エネルギーがあります。また、アリシンは体内のビタミンB6と結合し、膵臓の働きを活性化し、糖尿病を防ぎます。
高血圧
にんにくに含まれるアリシンは、血管を広げ、血管内の汚れを取り除く他、コレステロールを下げる効果があります。
強壮剤
古くからにんにくの強壮剤としての効能はよく知られています。にんにくのこの作用は即効性があり、食後6時間から12時間で効き目が現れると言われています。
血液の循環をよくする
動脈硬化を予防し、血液をサラサラにしてくれます。また、血行がよくなるため、肩こりや冷え症、神経痛などにも効果があります。
〖参考文献〗にんにくの科学(齋藤洋監修)朝倉書店

にんにくとペスト
ペストとは、ペスト菌に感染することで発病する伝染病で「黒死病」ともいわれています。
人間に流行する前に、ネズミに流行することが多く、ペストに感染したネズミの血を吸ったノミに刺されることによって人間にも感染します。
感染するとかなりの確率で死に至る、恐ろしい病気で、現在も有効なワクチンはありません。
14世紀に世界中で大流行し、全世界で8,500万人~1億人がペストによって死亡し、人口の3割が消えたといわれています。
また1665年、ロンドンでペストが大流行したときは、7万人の死者が出ましたが、一説では、このときにんにくが感染を防いだともいわれています。
にんにくには強力な抗菌力、殺菌力があり、抑えることのできる感染症は、72種類にも及びます。
もしかしたら「ドラキュラ」がにんにくを嫌っていたのは、この抗菌力、殺菌力が理由かもしれませんね。
にんにくは身近な食べ物。
日々のお料理に、にんにくを取り入れてみてはいかがですか?
※ここに掲載されている内容は専門書などを参考に取りまとめた情報です。植物の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。あくまでも自己責任において使用をお願いいたします。使用に不安のある方は専門家や専門医に相談することをお勧めいたします。
