【松葉チンキの作り方】効果効能や利用方法 血栓症・動脈硬化などの血液トラブルに

血栓症や動脈硬化などの血液トラブル、湿疹などの皮膚トラブルなどなど、たくさんの症状に効果を発揮する松葉で「松葉チンキ」を作りました。松葉茶の味が苦手な方にもおすすめです。

目次

松葉の効果効能

松は健康や長寿を象徴とする食べ物で、中国では「仙人の食べ物」といわれるほど古来から重宝されてきました。

老化は血管から、血管の老化は血液から始まるといわれていますが、松葉はそれらを健やかに保つ効果があります。

また松葉は昔から薬のような扱いで、毒素を排出する解毒効果のほか慢性病、婦人病、心臓疾患、肺の疾患、皮膚のトラブルなど実に様々な症状に効果を発揮すると言われています。

血液浄化・生活習慣病予防

松葉には高い抗酸化作用があるため血管を健やかに保ち血液をサラサラにしてくれます。そのため、血栓症・動脈硬化・心筋梗塞・脳梗塞などの血流トラブルを予防します。

また、松葉に含まれるケルセチンには血糖値上昇抑制や血圧降下作用も報告されているため、高血圧や糖尿病予防などの生活習慣病も予防します。

脳の血流をサポートしてくれるため、認知症予防にも効果が期待できます。

デトックス効果

松の葉に含まれている香り成分(テルペン類)にはコレステロールの排出促進作用や中性脂肪の低減作用があるためデトックス効果が期待できます。

冷え性改善・貧血予防

松葉は血行を整えてくれるため、冷え性の改善が期待できます

血液循環を良くすることに加え、松葉に含まれるクロロフィルには造血作用が期待されています。また、鉄分や鉄分吸収を促すビタミンCが含まれているため、貧血予防にも効果的です。

神経痛やリウマチに

含まれるケルセチンやα-ピネンなどテルペン類には抗炎症作用があります。

そのため神経痛や関節炎・リウマチなどの痛みを軽減してくれるといわれています。

美肌にも

ケルセチンやビタミンC・クロロフィルなど抗酸化物質が多く含まれる松葉は、美肌効果が期待できます。

血液や血管が綺麗になり血行が良くなることから肌の新陳代謝や透明感の向上にも繋がると考えられます。

また、ケルセチンはビタミンPと呼ばれるフラボノイド化合物の一種でもあり、ビタミンCを安定させ作用を高める働きがあります。

ストレスや不眠に

松の香り成分には鎮静作用やリラックス効果があります。

含まれるa-ピネンなどには鎮静作用や森林浴効果があるため、ストレス対策にも役立ち、神経の興奮を落ち着けてくれることから不眠対策にも効果が期待できます。

松葉チンキの作り方

チンキとは、ハーブの有効成分をアルコールで抽出したものです。

「松葉チンキ」は松葉茶や松葉酒の味が苦手という方やお子様にもおすすめです。

利用する松葉の種類

松の種類によっては毒性のあるものもあります。 一般的に使われている、赤松や黒松、そのほか五葉松、大王松、這松、琉球松などは毒性はありません。

まれに松アレルギーのある方などは、喉のいたみ、吐き気、下痢などがおこる場合があります。種には種類によって毒性がある場合があるので気を付けてください。(漢方誠芳園薬局・Well Beingから抜粋)

書籍「大地の薬箱 食べる薬草辞典」では一般的な赤松・黒松・五葉松がお勧めだそうです。

イチイ松、ポンデローサパインは使用を控えたほうが良いそうです。

用意するもの

松葉(赤松・黒松など)適量
35度以上のホワイトリカー適量
保存瓶2個

※ホワイトリカーはウォッカなどの強いお酒でも作ることができます。

作り方

松葉を洗い乾かす。10分位天日干しにするとエネルギーがアップします。

注意:下記の写真ではモンタナ松を使用しています。

煮沸消毒やアルコール消毒ししっかり乾かした保存瓶に松を詰めて、ホワイトリカーをひたひたになるまで注ぎます。

松葉は発酵の力が強いため、フタは少し緩めて冷暗所で保存します。

約2週間保存します。1か月以上置くとより多くの効能を得ることができます。

2週間経ったので、ザルやボールを使いチンキ剤を濾します。

チンキ剤を別の消毒した保存瓶に移し替えて保存します。

1年くらいで使い切りましょう。

利用方法

私はコップ1杯の水に「松葉チンキ」を数滴たらしてお薬として飲用しています。

風邪の引き始めに重宝し、松葉茶の味が苦手な子供もこれなら飲んでくれます。

運転する前やお子さんが飲用する場合は、電子レンジなどで加熱しアルコールを飛ばしてから利用します。

湿疹などの皮膚トラブルにはお風呂に適量チンキ剤を入れて入浴剤にしたり、

筋肉痛や関節痛の痛みには、温かいタオルにチンキ剤を数滴しみ込ませて温湿布をしています。

  • 入浴剤
  • お掃除スプレー・ルームスプレー(10倍くらいに希釈)
  • うがい薬・マウスウォッシュ(コップ1杯に数滴チンキを入れる)
  • 化粧水(20倍くらいに希釈しパッチテストすること)
  • ハーブ湿布 など

チンキ剤は必ず希釈して使用します。

ハーブの種類によっては妊婦さんや小さな子供、持病がある人等は使用できない場合があります。よく調べてから使用するようにして下さい。

あくまでも民間療法です。心配事がある場合は使用前に専門家に相談してください。

※ここに掲載されている内容は専門書などを参考に取りまとめた情報です。植物の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。あくまでも自己責任において使用をお願いいたします。使用に不安のある方は専門家や専門医に相談することをお勧めいたします。妊娠中、授乳中、小さな子ども、持病がある方、その他心配なことがある方は注意が必要です。多量の摂取するのはやめましょう。

ハーブ・薬草を使うときの注意点

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