【クマザサ茶の作り方】葉の効果効能と採取法 薬に頼らず健康に
季節を選ばず野山にたくさん生えている「クマザサ(熊笹)」の効果効能や「クマザサ茶」の作り方をご紹介しています。
目次
クマザサとは?
クマザサは日本の山林に自生するイネ科ササ属クマザサ種の多年草です。
緑色の葉の縁が、秋〜冬になると白く隈取されることが名前の由来です。
昔から葉に防腐・殺菌作用があると考えられ、
胃腸病、高血圧、喘息、風邪には葉を煎じたものを飲んだり、
切り傷、虫刺され、湿疹トラブルに利用したり、口臭や体臭を消すのに使われたりと、
万能な民間療法薬として親しまれてきました。
学名 | Sasa veitchii |
別名 | ヘリトリザサ, 隈笹, 縁取笹, 野麦 |
原産地 | 日本(京都) |
科名属名 | イネ科ササ属クマザサ種 |
草丈 | 50〜100 cm |
開花場所 | 低山 |
クマザサの効果効能
血液浄化・高血圧・貧血に
クマザサには葉緑素が含まれています。
葉緑素は血液中のヘモグロビンをサポートしてくれるため、血栓症や動脈硬化などの血液トラブルを予防したり、高血圧や貧血の予防に役立つと言われています。
また、葉緑素を取り入れると、コレステロールや老廃物などの余分な毒素を体外に排出してくれるため、デトックス効果も期待できます。
そのうえ、強力な抗酸化作用と抗菌効果をもつため、口臭や体臭の予防にもなると言われています。
免疫力アップ・抗ガン効果
クマザサにはクマザサ多糖体と呼ばれるバンフォリンが含まれており、防腐・抗菌効果があると言われています。
バンフォリンは細胞が破壊されてしまうのを予防してくれるため、免疫力を高め病気を予防できると期待されています。抗腫瘍作用も認められたことから、抗ガン効果もあるのではないかといわれています。
また、美肌や美髪効果などの美容面での効能も期待できます。
整腸・健胃作用
クマザサには不溶性の食物繊維であるリグニンが含まれています。
リグニンは腸の動きを良くして便通を促進させてくれるので、便秘解消効果が期待できます。
また、含まれる安息香酸には、殺菌・解毒作用があるため、 胃潰瘍・十二指腸潰瘍、胃炎などの症状の改善効果が期待できます。
採取場所
クマザサは季節を問わず山林に自生し、山登りに行くと登山道のわきなどに群生している場合や、里山にも普通に見られる植物です。
クマザサは葉に白い隈取があることが名前の由来ですが、すべてのササに隈取があるわけではなく、若葉にも隈取はありません。
ササは種類を見分けるのが難しいので画像検索やアプリ「picture thisなど」などで調べてから採取するとよいでしょう。
クマザサ茶には若葉を利用するのがお勧めです。
ササの葉は鋭く肌が切れやすいので、手袋などをして採取すると安心です。
クマザサ茶の作り方(レシピ)
材料
クマザサの葉(若葉がおすすめ) | 適量 |
水 | 適量 |
作り方
①
採取したクマザサの若葉を、きれいに洗い乾かしたら小さく切ります。
②
フライパンで中火で煎ります。(油は使いません)
葉のいい香りが広がり、茶色に色付いてきたら茶葉が出来上がります。
茶葉はジップロックなどに入れて冷凍保存することができます。
③
フライパンに水を適量入れ、沸騰したら弱火で5分位煮出します。
④
茶こしなどで濾し、湯飲みに注げば出来上がりです。
飲んだ感想
ほんのり甘さが広がり、意外にも美味しくいただくことができました。
味が苦手な方は他の茶葉とブレンドして飲んでも良いかと思います。
クマザサの葉が手に入らない場合は、ネット通販でも「クマザサ茶」を買うことが出来ます。
ぜひお試しください。
※ここに掲載されている内容は専門書などを参考に取りまとめた情報です。植物の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。あくまでも自己責任において使用をお願いいたします。使用に不安のある方は専門家や専門医に相談することをお勧めいたします。妊娠中、授乳中、小さな子ども、持病がある方、その他心配なことがある方は注意が必要です。多量の摂取するのはやめましょう。